User manual - Windows CE ソフトウェアマニュアルver.1.07(2010年9月7日)
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デコーダカスタマイズ
読み取り環境や印刷物の状態などに応じてデコーダをカスタマイズし、読み取り性能を効率よく向上しま
す。
通常のデコードロジックの読み取り性能を保持するために、一旦通常のデコーダによりデコードを行い、
デコードできなかった場合に、カスタマイズしたデコーダによりデコードを行います。
表 2-43 カスタマイズ要素
要素 内容
Right/Left マージンの閾値変
更
Right/Left マージン(バーコード左右の白い部分)として規定されている
閾値を変更します
各バー全体に対して、指定の幅だけ太らせたり、細らせたりしてから、デ
コードします。
バーの太り・細り補正値変更
太らせる(または細らせる)値は変更可能です。
Right/Left マージンの閾値変更
バーコードが枠に囲まれて印刷されている場合、Right マージンまたは Left マージンが十分に確保されて
いないために読み取りができない場合があります。Right/Left マージン閾値を変更することで、以下のよう
なバーコードの読み取りが行えるようになります。
表 2-44
Left マージンが狭い
Right マージンが狭い
Righ マージン・Left マージンの両方が狭い
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
レーザースキャナライブラリ
OBRSetMarginCheckRatio
マージン検出の倍率の設定
OBRGetMarginCheckRatio
マージン検出の倍率設定を取得
バーの太り・細り補正値変更
バーコードのインクがにじんで黒バーが太く印刷されたり、かすれて白バーが細く印刷されている場合、
バーの比率が正確でないために読み取りができない場合があります。バーの太り・細りの調整を行うことに
より読み取りが行えるようになります。バーの太り・細りの調整は、すべての黒バーまたは、白バーに対して
同じ幅ずつ細らせて行うため、全体が同等に太っているバーコードまたは、全体が同等に細っているバ
ーコードに対して有効となります。
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
レーザースキャナライブラリ
OBRSetBarWidthAdjustment
バーの太り・細り調整の設定
OBRGetBarWidthAdjustment
バーの太り・細り調整設定を取得