User manual - Windows CE ソフトウェアマニュアルver.1.07(2010年9月7日)
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2.2.2 読み取り方式
レーザースキャナには、レーザーを照射しバーコードの読み取りを行う「読み取り可能状態」と、レーザー
を消灯、バーコードの読み取りを停止する「読み取り待機状態」があります。
この 2 つの状態を制御することにより、バーコード読み取りの開始と停止を行います。
表 2-23 読み取り方式
読み取り方式 説明 読み取り終了条件 タイムアウト
有無
単発読み
トリガキーを押すと、スキャンを
開始します。読み取りに成功
するか、読み取り終了条件を
満たすと、スキャンを停止しま
す。
• タイムアウト時間経過した時
• 読み取り成功した時
• OBRClose 関数を呼び出した時
○
連続読み
(トリガキー有り)
トリガキーを押すとスキャンを開
始し、トリガキーを押している間
はスキャンし続けます。
指定した回数の読み取りを完
了するか、読み取り終了条件
を満たすと、スキャンを停止し
ます。
• 前コード読み取り後、タイムアウト時
間経過した時
• 指定した回数だけ読み取りを完了し
た時
• トリガキーを離した時
• OBRClose 関数を呼び出した時
○
連続読み
(プログラム制
御)
レーザースキャナライブラリの
関数により、スキャンの開始、ス
キャンの停止を行います。
1 回前に読み取ったデータと、
重複する読み取りデータは読
み捨てます。また、スキャン中
は省電力化のためにレーザの
発光間引きを行います。※1
• 前コード読み取り後、タイムアウト時
間経過した時
• スキャン中にスキャン停止関数を呼
び出した時
• OBRClose 関数を呼び出した時
○
※ 1: 所定のレジストリに値を設定した状態で、リセットをすると発光間引きが有効になります。
レジストリのパスは以下のとおりです。
レジストリパス名: HKEY_LOCAL_MACHINE¥Drivers¥CASIO¥Laser
データ型: DWORD
項目名: ScnBlk (1:有効/0:無効)
• デフォルトは「連続読み(トリガキー有り)/読み取り回数:1 回」です。
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
レーザースキャナライブラリ
OBRStartScanning
連続読み取りの開始
OBRStopScanning
連続読み取りの停止
OBRSetScanningType
読取方式の設定
OBRGetScanningType
読取方式の取得
OBRClose
読み取り禁止状態を設定
OBRSetScanningCounter
連続読み取り回数を設定
OBRGetScanningCounter
連続読み取り回数を取得
OBRSetScanningTimeout
読み取りタイムアウト時間を設定
OBRGetScanningTimeout
読み取りタイムアウト時間を取得
OBRSetScanningType
読取方式の設定