User manual - Windows CE ソフトウェアマニュアルver.1.07(2010年9月7日)
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2.1.7 メモリ管理
RAM
RAM の総容量は64MByte と 128MByte のモデルがあり、以下の目的に使用します。
• OS およびプログラムが使用するプログラムメモリ
• 一時的なファイルの保存などに使用するオブジェクトストア
• その他 OS 管理外プログラムや OS 常駐エリア
• 表示/カメラバッファ
• ドライバワーク
OS は RAM にロードした後に実行します。このため、従来に比べフルリセット時の RAM へのロード時間が
かかります。
オブジェクトストアはユーザが自由に使用可能ですが、電池の消耗などにより消えることがあります。オブ
ジェクトストアはあくまでもテンポラリエリアとして使用し、重要なデータファイルなどは FlashDisk に格納し
てください。
コントロールパネルを使用して、ディスク容量を変更することが可能です。
表 2-13 初期状態
RAM 搭載量 メモリ 初期状態
プログラムメモリ容量
31.1MB
17.0MB 使用済み 64Mbyte モデル
オブジェクトストア容量
15.4MB
0.3MB 使用済み
プログラムメモリ容量
42.0MB
10.1MB 使用済み 128Mbyte モデル
オブジェクトストア容量
20.9MB
0.3MB 使用済み
• RAM のうち、上記以外は OS 常駐エリア、表示/カメラバッファ、ドライバワークとして使用します
Flash Disk
Flash Disk はコントローラ内蔵の 128MB であり、128MB のうち 64MB は OS バイナリ領域として使用し、
残りの 64MB をユーザディスクとして開放し、FlashDisk フォルダとしてアクセス可能です。
ユーザディスクはアプリケーション/マスタデータ/トランザクションデータなど、ユーザデータを自由に読み
込み/書き込みすることが可能です。
Flash Disk は、RAM ディスクとは異なりバックアップ電力が不要なため、本体の電池が消耗した場合でも消
えることがありません。RAM ディスクの重要なデータファイルなどは、電源オフ時に Flash Disk にバックアッ
プしてください。
Flash Disk のフォーマットおよび管理は、コントロールパネル内にあるストレージマネージャを使用します。
デフォルトでフォーマットした場合、Flash Disk の容量は約 60MB になります。(容量は FlashDisk の状態に
よって変化する可能性があります)