User manual - ファーストステップガイドver.1.08(2010年9月9日)
99
11. システムの安定化
11.1 リセット運用
WindowsCE は、長い間レジューム運用しているとメモリリークを起こしてしまう可能性があります。
システムに安定して使用していただくために、ユーザアプリケーションに一日一回ユーザリセットの処理を
入れていただくことを推奨します。
カシオでは、ユーザアプリケーションにユーザリセット処理を組み込むための API(システムライブラリ)を提
供しています。
[使用例]
ユーザアプリケーションに「業務完了」といったメニューを用意し、そこが選択された場合は、1度電源 OFF
したあと、再起動し一通りのリセット立ち上げ処理が終了したら、レジューム OFF します。
11.2 サービスパック
カシオでは、機能アップや不具合対応を行うサービスパックをリリースしています。
システムを安定運用するために、サービスパックの適応をお勧めしています。
11.3 メモリ
WindowsCE のメモリは、プログラム動作エリアとデータ記憶エリアに配分されています。
それぞれのメモリエリアに十分な余裕がないとシステムが動作しなくなる可能性があります。
メモリの残容量を、十分配慮したアプリケーションを作成されることをお勧め致します。
[事例]
現象:動作が鈍くなった。
原因:アプリケーションのログを制限なく貯め続けデータ記憶容量に十分な空きがなくなっていた。