User manual - アプリケーション解説書ver.3.00(2005年8月23日)

DT-5100 アプリケーション解説書
- 40 -
3-1-9.FCHKCE
ファイルチェックユーティリティです。PC等からコピーしたファイルがターゲットの端末上に正常にインストールさ
れたかをチェックします。ファイルチェックユーティリティは,以下の機能を有します。
リストファイル作成: 端末から転送するファイル名を指定し、転送するファイル名のリストおよび、転送する全ファ
イルによるチェックサムを算出したチェックサムデータでリストファイルを作成します。
さらに、リストファイルのチェックサムデータも作成します。
リストファイル照合: 相手局より転送されたファイルのファイル情報とリストファイル(FCHK.LOG)の内容の比
照合、リストファイルのチェックサムデータの算出と比較照合および、転送された全ファイルのチェックサムデータ
を算出し、リストファイルのチェックサムデータとの比較照合を行います。
(1) 機能
リストファイルの作成機能
H/PC から転送(コピー)するファイル名を指定し、転送(コピー)するファイル名のリストおよび、転送(コピー)する全ファ
イルによるチェックサムを算出したチェックサムデータでリストファイルを作成します。さらに、リストファイルのチェックサ
ムデータも作成します。
本機能で作成されるリストファイル名は FCHK.LOG 固定とします。
プログラム終了コードとして、正常にリストファイルが作成された場合は戻り値が 0 となり、異常の場合 の戻り値は 0
外で終了します。またこの時履歴ファイルを作成します。([FCHK.LOG File output Directory name]
FCHKG.HIS を作成します)
履歴ファイルは、リストファイルを作成するにあたっての動作をファイルに残します。なお、ユーザはファイル転送(ファイ
ルコピー)の際、本機能で作成したリストファイルを相手局(子機側)へ転送(コピー)しなければなりません。
リストファイルに設定する情報は、下記の通りとします。
ファイルサイズ
更新日付および時
刻転送(コピー)先パス(ファイル)
転送(コピー)ファイル数
転送(コピー)全ファイルのチェックサムデータ
リストファイルのチェックサムデータ
転送(コピー)全ファイルのチェックサムデータは、転送(コピー)する全ファイルのデータ部をダブルワードで排他的論
理和をとったものを使用します。 また、リストファイルのチェックサムデータは、リストファイルの内容をダブルワードで加
算し、その結果が 0 となる値をチェックサムデータとして使用します。
チェックサムデータは以下のように,リストファイルに出力されます。
FILE_CHECKSUM=HHHHLLLL( HHHH: HIGH-WORD / LLLL: LOW-WORD )
LIST_CHECKSUM=HHHHLLLL( HHHH: HIGH-WORD / LLLL: LOW-WORD )