User manual - ソフトウェア機能解説書ver.1.01(2003年4月15日)

DT-5100 ソフトウェア機能解説書
1-6.電源制御
1-6-1.パワーマネージメント機能
■リセット制御
通常使用時にリセット状態になる条件は次の通りです。
パワーオンリセット: 外部電源(AC)の供給もなく、メイン・バッテリ、バックアップバッテリともに装着されてい
ない、全く電池のない(放電)状態のデバイスに、バッテリを装着して電源 ON したときに起こります。
DRAM のデータ記憶用メモリ(ユーザが保存したデータ、データベース、DRAM 上にインストールしたアプリ
ケーションなど)、 プログラム実行用メモリ、ドライバが使用するメモリは「全て初期化(クリア)」 されます。
ただし、FROM 上のデータは保持されます。
リセット: デバイス動作中(電源 ON 状態のとき)にリセットボタンを押したときに起こります。このため作業
のデータやFlashDiskやカード書き込み途中ファイルが壊れることがるので、注意が必要です。また電源
OFF 時にリセットボタンを押すと起動します。
DRAM のプログラム実行用メモリや作業中の保存していないデータは「クリア」されますが、データ記憶用メ
モリは「保持」 されます。FROM のデータも保持されます。
フルリセット: 電源 ON 中に、「電源(PW)キー」 を押しながら 「リセットボタン」 をデフォルトでは1秒以上
押します。
このとき、消去して良いかの確認メッセージが2回表示されます。確認は「トリガキー」と「クリアキー」で行
ます。確認メッセージで2回とも「トリガキー」を押すと、ユーザメモリ(データ記憶用メモリ と プログラム実行
用メモリ)がクリアされ、初期化が行われます。
■メモリ破壊チェック
Windows CE の OS では、リセット時に RAM のデータが破壊されているかいないかを検出し、破壊されていたと
きには、ユーザへの警告を行わずに無条件にそのメモリを初期化しようとします。このように、ユーザへの警告を
行わずに初期化されるのを防ぐ為に、ブート時に OS の処理に移行する前に、ドライバワークにあるメモリチェッ
クデータをチェックすることによりメモリの状態を検出し、破壊されている場合には画面上に警告メッセージを表
示するようにします。
チェック方法: RAM にあるドライバワーク内に、固定文字列(256 バイト)をフルリセット時に書き込んでおき、
その後ブート毎にこの文字列をチェックする。もし不一致の場合は以下のメッセージを出しリセット処
理をします。
メッセージ:
メモリ内容の一部に不正な状態を検出しました。「トリガキー」を押すとリセット処理が実行され、システ
ムは復旧を試みます。(システムはユーザーメモリの回復不能な状態を検出すると、RAM 内のユーザ
ーデータを全て消去します)取扱説明書を参照して、メモリの初期化を行ってください。
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