User manual - ソフトウェア機能解説書ver.1.01(2003年4月15日)
DT-5100 ソフトウェア機能解説書
1-1-6.メモリ管理機能(RAM/RFA/FROM)
■RAM
容量 32Mbyte のメモリで、プログラムが実行する際に使用するプログラムメモリと一時的なファイルの保存など
に使用するオブジェクトストアとして使用します。
オブジェクトストアはユーザが自由に設定できるメモリですが電池消耗などにより消えることがあるので、あくまで
テンポラリエリアとし、データファイル等の格納は Flash Disk を使用してください。
ディスク容量は WindowsCE のコントロールパネルの設定により変更することが可能です。
初期状態
メモリ分類 初期状態
プログラムメモリ 容量 約 10600KB
ストレージメモリ 容量 約 15000KB
■Flash Disk
Flash Disk は OS のファイルシステム下で、ディスクのセクター部分をエミュレートします。
ディスクは全てユーザディスクとして開放され FlashDisk フォルダとしてアクセスします。
ユーザディスクはユーザアプリケーション/マスタデータ/トランザクションデータ等、ユーザデータを自由に
READ/WRITE することができます。
また、RAM ディスクとは異なりバックアップ電力が不要なため、本体の電池が無くなった場合でも、データが
保証されますので、電源オフ時には RAM ディスク内のデータをこちらのメモリにバックアップしてください。
フォーマット及び管理は、コントロールパネル内にあるストレージマネージャーにより行います。
容量はデフォルトでフォーマットした場合約29.50MBになります。(容量はFlashDiskの状態によって多少減る
ことがあります)
FlashDisk はディスクが認識できない状態の場合に、自動的にディスクをフォーマットします。
ディスクが認識できない場合、ディスク自体をマウントしない可能性があります。この状態ではコントロールパネ
ルのストレージマネージャーでのフォーマットも行えないため、ディスクを再マウントする方法がありません。
これを回避するために、本体リセットのタイミングでディスクが認識できない状態の場合、自動的にディスクのフ
ォーマットを行います。
ディスクフォーマットの際には、ユーザに対してフォーマットするかを選択させるメッセージが表示されます。
■OS ROM(FROM)
容量 32Mbyte のメモリで、ローダー,OS 及び検査プログラムが格納されています。
また、一部の領域を使用し、デバイス ID 等のセキュリティ情報や電池電圧検出用データ等を格納します。
なお、OS ROM へのデータ等の書き込みはできません。
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