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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 §1.機能仕様 .......................................................................................................................................................... 3 1-1.基本機能 .......................................................................................................................................................... 3 1-1-1.Microsoft WindowsCE.NET Version4.1.................................................................................................. 3 1-1-2.表示機能(TFT) ...
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 §1.機能仕様 本体/オプションを含めた機能仕様の詳細を説明します。 1-1.基本機能 1-1-1.Microsoft WindowsCE.NET Version4.1 本機には Microsoft WindowsCE Embedded のOS Version4.1 が搭載されています。 ■特徴 ・使いやすいユーザインタフェース ・.
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■画面 180°回転表示機能 ・画面を 180°回転して表示する機能をサポートします。画面 180°回転時は、タッチパネルの座標系も回転 したものになります。 ・ExtEscape()API により、アプリケーションからの設定が可能です。 ・システムライブラリでも、アプリケーションからの設定が可能です。 ・90°、270°の回転はサポートしていません。 ・Microsoft の ChangeDisplaySettingEx() API による画面回転(オプション機能)はサポートしていません。 ■ExtEscape() API のサポート ・コントラスト調整 ・LED バックライトの明るさ調整 ・LED バックライトのオフ・オン ・画面の 180°回転表示 ExtEscape() API の詳細については、Microsoft のヘルプ(PlatformBuilder や eMbeddedVisualTools に付属)を 参照してください。 5
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 Enter Function モード時 文字入力モード時 * Function モード時 文字入力モード時 Function モード時 ア A a P F 1 あ ア A a P F 1 あ ア A a P F 左 1 文字消去 左 1 文字消去 左 1 文字消去 左 1 文字消去 ESC 動作 エンターキー エンターキー(漢字変換時は変換確定) エンターキー エンターキー エンターキー “#” 何もしない “−” “.” ゛゜ ゛゜ @.,”’`:;~| @.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 4 Function モード時 文字入力モード時 5 Function モード時 文字入力モード時 6 Function モード時 文字入力モード時 7 Function モード時 文字入力モード時 Function モード時 8 文字入力モード時 Function モード時 9 文字入力モード時 Function モード時 A a P F 1 あ ア A a P F 1 あ ア A a P F 1 あ ア A a P F 1 あ ア A a P F DEF def “3” コントラストを淡く(明るく)する “4” たちつてとっ タチツテトッ GHI ghi “4” キャリブレーション起動 “5” なにぬねの ナニヌネノ JKL jkl “5” バックライトを暗くする “6” はひふへほ ハヒフヘホ MNO mno “6” バックライトを明るくする “7” まみむめも マミムメモ PQRS pqrs “7” アプリケーション起動 [ HKEY_LOCAL_MACHINE¥HARDWARE¥DEVICEMAP¥K
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 クリック音: キードライバ内でブザー出力のためのライブラリを使用してクリック音を出力します。 どのキーも音がするのは押したときであり、離した時には音がしません。 キーリピート時のリピート音については、キーを押している間(キーのリピート中)は、どのキーも鳴りません。 Fn キー動作の禁止: Function モード時に特殊動作を行うキーについては、レジストリ設定で個別に禁止することができます。 レジストリ位置 : HKEY_LOCAL_MACHINE¥HARDWARE¥DEVICEMAP¥KEYBD キー名 "DisableFn6" "DisableFn5" "DisableFn4" "DisableFn3" "DisableFn2" "DisableFn1" "DisableFn0" "DisableFnCLR" 設定値 dword:0 dword:0 dword:0 dword:0 dword:0 dword:0 dword:0 dword:0 / / / / / / / / 1 1 1 1 1 1 1 1 動作/禁止 動作/禁止 動作/禁止 動作/禁止
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 1-1-5.サウンド機能 オーディオは、WAV 再生、ボイス録音などをサポートします。 ステレオデータは、モノラルに変換して出力されます。 また、Microsoft 社の SoftwareMixer の機能を使用しているため、複数のアプリケーションから出力された音声を ミックスして出力することができます。(8KHz 16bit ステレオにミキシングされます) VoIP 対応のため、再生周波数を低くし、バッファの量を少なくさせることで、オーディオ部の遅延をできる限り少 なくしています。 ■再生 サンプリング周波数 KHz 8 11.025 12 16 22.05 24 32 44.1 48 モノラル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ステレオ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 24 32 44.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 デフォルト値は下表の通りです。 タップ音 キークリック音 アラーム音 警告音 読取完了音 ユーザ指定音 周波数(Hz) 時間(ms) 2200 2600 2800 3000 3100 - 25 50 150 100 75 - 個別ミュート ON/OFF 属性 B_TAP ON/OFF B_CLICK ON/OFF B_ALARM ON/OFF B_WARNING ON/OFF B_SCANEND ON/OFF B_USERDEF 音量設定 音量設定は、大/中/小の 3 段階の設定が可能です。 また、ミュートのオン/オフが可能です。 API によってユーザアプリケーションから設定することができます。 コントロールパネルのプロパティからも設定可能で、値はレジストリに設定されます。 12
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■読み取り方法 読み取り方法は次の項目から選択が可能です。 連続読み (トリガキー有り) 連続読み (トリガキー無し) 連続読み (トリガキー切り替え) 連続読み (2アクションモード) 連続読み (回数読みモード) トリガキーを押下している間常に読み取り可能 状態となります. また,二度読み防止のため同一ラベルを連続 して読むことは出来ません. トリガキーを押下しなくても,OBROpen関数で 読み取り可能状態となります. トリガキーを押下する毎に読み取り可能状態, 読み取り待機状態を繰り返します. 最初のトリガキーを押下によりレーザーが点灯 しますが読み取りはしません、再度トリガキー 押下により読み取りを開始します. トリガキーすると読み取り可能状態となります. 同一データを300回読み取ると読み取り完了と なります. また,二度読み防止のため同一ラベルを連続 して読むことは出来ません. ・前コード読み取り完了後, スキャン時間が経過 ・指定読み取り回数分の読み取り完了 ・トリガキー離し ・OBRClose関数呼び出し ・トリガキーによる切り替え ・OBRC
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■読み取り回数 連続読みの場合の読み取りコード数を設定できます。 (設定した回数分のコードを読み取り完了すると,自動的に読み取り待機状態となります) 1∼9 回まで設定することが可能です。 ■照合回数 読み取ったデータに対する信頼性を強化するための照合回数を設定できます。 (照合回数をもとに内部で設定された回数の読み取りを行ない照合します) 1∼9 回まで設定することが可能です。 ■スキャン時間 トリガキーを押下した後の読み取り可能時間を設定できます。 (設定した時間を経過すると,自動的に読み取り待機状態となります) 1∼9 秒まで設定することが可能です。 ■ini ファイル読込み/書き込み バーコード入力を実行する前準備として、ini ファイルを読込むことにより、モード設定の初期値を変更することが可能です。 なお、ini ファイル(OBRDRV.ini)の内容を変更するには、設定ツール(OBRSet.exe)を実行してください。 (1)ini ファイル読込み ini ファイル(OBRDRV.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 1-3.カメラ機能 ■基本仕様 CMOS カメラモジュールが内蔵され画像データの取り込みが可能です。 ■撮影機能 保存時のファイル形式は下記の4種類になります。 ・BITMAP(24bit BMP)/JPEG(1/4 圧縮)/JPEG(1/8 圧縮)/JPEG(1/16 圧縮) 保存時のデータサイズは下記の4種類になります。 ・VGA(640×480)/4/9VGA(426×320)/1/4VGA(320×240)/1/9VGA(213×160) 撮影時には下記の倍率で撮影できます。 ・1.0 倍/1.5 倍/2.0 倍/3.0 倍 ※ VGA 及び 4/9VGA は 1.0 倍のみ、1/4VGA は 1.0 と 2.
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 1-4-1.シリアル通信機能 ■COM1 通常COM1は、WiredSerial に割り当てられています。 項目 同期方式 仕様 調歩同期 備考 RS232C レベル パリティ:偶数、奇数、なし ストップビット:1,2ビット フロー制御:CTS/RTS,DTR/DSR 転送速度 110,300,600,1200,2400,4800,9600,19200,38400,57.6K,115.2Kbps ただし、EscapeCommFunction()でSETIRを指定することにより、IRDAプロトコルを通さないRAW−Ir通信をすること ができます。 1-4-2.IrDA通信機能 ■COM3 通常COM3は、IrCOMMに割り当てられており、FIR(∼4Mbps)通信が可能です。 項目 同期方式 仕様 調歩同期 備考 転送速度 9600,19200,38400,57.6K,115.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 1-4-3.Bluetooth通信機能 ■COM5 Bluetooth1.1 ( http://www.bluetooth.org/ ) 対応で仮想 COM として動作します。 項目 プロファイル 無線部物理スピード 仕様 Serial プロファイル 723.
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 1-6.電源制御 1-6-1.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■電源ON要因 電源 ON 要因には、次の種類があります。 ① 電源(PW)キーを押すことにより電源が ON されます。 ② Alarm 機能により、指定時間に自動的に電源が ON されます。 ③ IOBOX にのせると自動的に電源 ON されます。(IOBOX から給電されている場合のみ) ④ トリガキーを押すことにより電源を ON することもできます。 ※③については、電源ONしないようにプログラムからAPIで制御可能です. ※④については、電源ONするようにプログラムからAPIで制御可能です. ■電源ON不可条件 電源 ON 時に、以下の項目をチェックし、該当項目がある場合は電源 ON しません。 ① 主電池電圧が起動不可レベルの場合、電源 ON しません。 ② 電池ロックが開いていた場合、電源 ON しません。 ■電源OFF要因 電源 OFF 要因には、以下の種類があります。 ① 本体電源 ON 中に電源(PW)キーを押すことにより、電源が OFF されます。 ② ソフトウエアの設定により、一定時間アクティビティ(キー、タッチパネル、ディスク、カード、 通
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■CPU パワーステート制御 DT-5100 は次のパワー状態をとります。 ステート 内容 放電 RTC バックアップ SLEEP モード RUN モード IDLE モード 主副電池がなく、スーパーキャパシタも放電した状態。RAM 及び RTC もバックアップされません。 RTC のみバックアップされている状態。RAM は保持されていません。 本体は OFF 状態で、周辺デバイスも停止しています。RTC/RAM はバックアップされます。 システムやアプリケーションが実行されている状態(200MHz) システムやアプリケーションは実行すべきものがなくて何かイベントを待っている状態。周辺デバイス は動作しています。 CPU 内部クロックを高速(400MHz)にします。 TURBO モード 放電 Main/Sub Battery Insertion RTC バックアップ Sub Battery Empty MainBattery Empty Sleep Mode Power ON/Wakeup Power Off/VDET2/3/ Power ON
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■低電圧監視制御 本体ハードウエアによる低電圧検出レベルには、以下の4つがあります。 レベル VDET1 VDET2 VDET3 VDETCF 内容 主電池電圧低下警告 主電池電圧低下 OFF 主電池電圧低下緊急 OFF CF 電圧低下 OFF 動作 主電池低下警告表示 電源 OFF クリチカル OFF 電源 OFF 次回立ち上げ ――――― レジューム(立上げ時警告あり) ウオームブート(立上げ時警告あり) レジューム(立上げ時警告あり) ①メインバッテリ 日本語表記 詳細 外部電源 外部電源が供給されていて、充電が完了している状態 充電 充電中 外部電源が供給されていて、充電中の状態 通常 メインバッテリ バッテリにより駆動している状態 1 O.K.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 1-6-2.充電/給電機能 オプションのデュアル充電器を使用することにより、付属の電池を充電することが可能です。 また、バッテリチャージャークレードル/ブリッジベーシッククレードル/ブリッジサテライトクレードルに本体を 装着することにより、給電及び充電が可能です。 ■充電時間 オプション デュアル充電器 バッテリチャージャークレードル ブリッジベーシッククレードル ブリッジサテライトクレードル 給電 − ○ ○ ○ 標準電池 約 2.
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DT-5100 ソフトウェア機能解説書 §2.Application / Tool DT-5100 本 体 に 内 蔵 さ れ る Microsoft Application/Module 及 び CASIO Original Application につきましては、「DT-5100 アプリケーション機能解説書」 をご覧ください。 29
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 §3.開発環境 3-1.Microsoft の環境による開発 開発プラットフォーム 開発言語 Microsoft Windows 2000(SP2 以上) Microsoft Windows XP Microsoft VisualStudio.NET 2003 eMbeddedVisualC++4.
DT-5100 ソフトウェア機能解説書 ■パソコン上でのエミュレーション WCE エミュレータでビルドを行ない、PC のエミュレーション環境上でアプリケーションプログラムの動作確認を行 なうことができます。このエミュレーション環境上で大半のデバッグが可能です。 ■リモートデバッグ 実際のアプリケーション・プログラムを実機に転送して、リモートデバッグ動作をさせながらデバッグ作業を 行ないます。 ■実機での動作確認 作成したアプリケーションプログラムを実機に統合環境を使用して転送し、動作確認を行ないます。 ソースコードエディット リソースエディット X86Debugコンパイル /リンク エミュレーションデバッグ MIPS Debug コンパイル/リンク デバッグモジュール送信 リモートツール/ リモートデバッグ デバッグ実行 MIPS Release コンパイル/リンク リリースモジュール送信 実行 <<パソコン側>> <> 詳細は、Microsoft から発行しているドキュメントを参照して下さい。 31
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