User manual - ソフトウェア解説書ver.1.02(2006年6月15日)
DT-300 ソフトウェア解説書
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5.2. システムエラー
システムエラーが発生した場合、エラーメッセージを表示しそれ以上動作できないようにします。
5.2.1. エラーメッセージ表示
電源キーの押下にて、電源を OFF にします。また、一定時間(5 分)無操作の場合も電源を OFF にします。
※ システムエラーの解除
INIT スイッチによるリセット立上げまたは、OS ロード後の立上げにより解除されます。
5.2.2. エラーコード表
ERR KIND CODE エラーの内容
0 以下 00000000 00000000 カーネルにて異常を検出
(処置)修理に出してください
00000001 00000000 ベクター番号 未定義割込が発生した
(処置)修理に出してください
00000002
アドレス 1
前の
アドレス
アドレス 2
割込発生時
点
一般不当命令の実行
・ 遅延分岐命令直後以外で、未定義命令を実行した
(処置)APの不具合の可能性もあるので以下の個所を見直してください
・APリンク時に 105 UNDEFINED EXTERNAL SYMBOL が出ていない事を
確認
00000003
アドレス 1
前の
アドレス
アドレス 2
割込発生時
点
スロット不当命令の実行
・ 遅延分岐命令直後に、未定義命令を実行した
(処置)修理に出してください
00000004
アドレス 1
前の
アドレス
アドレス 2
割込発生時
点
CPU バス異常を検出
①奇数アドレスから命令をフェッチした
②内蔵周辺モジュール空間から命令をフェッチした
③ワードデータを奇数アドレスよりアクセス
④ロングワードデータをロングワード境界以外からアクセス
⑤ロングワードデータを、8Bit の内蔵周辺モジュール空間でアクセス
(処置)APの不具合の可能性もあるので以下の個所を見直してください
・配列で確保されているエリアで書込み/読出しをする場合、上記③④の
条件に合うような記述がないか確認
ポインタ変数によるアクセスも同様の記述がないか確認
00000005
アドレス 1
前の
アドレス
アドレス 2
割込発生時
点
DMA バス異常を検出
・ ワードデータを奇数アドレスよりアクセス
・ ロングワードデータをロングワード境界以外からアクセス
・ ロングワードデータを、8Bit の内蔵周辺モジュール空間でアクセス
(処置)修理に出してください
00000006
アドレス 1
前の
アドレス
アドレス 2
割込発生時
点
ライトプロテクトエラー
KIND,CODEには、スタックに格納しているエラー発生時点とその前のアドレスを
表示
(処置)APの不具合の可能性もあるので以下の個所を見直してください
・ポインタ変数の初期化
・表示アドレスに 09xxxxxx がある場合、APのマップでそのアドレス付近の
処理を確認
APリンク時に 117 ADDRESS SPACE DUPLICATE が出ていない事を確認
00000007
リザーブ
SYSTEM ERROR
ERR : XXXXXXXX
KIND : XXXXXXXX
CODE : XXXXXXXX
?????????????????
STK : XXXXXXXX
・ERR,KIND,CODE は、それぞれの状態を示します。「6.22
エラーコード表」を参照してください。
・ エラーの名前が出ます。
・ 発生時のスタックアドレスを表示します。