User manual - ソフトウェア解説書ver.1.02(2006年6月15日)
DT-300 ソフトウェア解説書
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2.1.4. システム監視(省電力制御)
電池寿命を延ばし動作時間を延長するために、以下の省電力制御を行っています。
(1) CPUクロック切替え制御
処理の状態に応じ、CPU の動作クロックを細かく制御して、消費電力をおさえます。
CPU クロック 主な処理
高速クロック(4.9MHz) ・ バーコードのデコード(レーザスキャン)
・ IrDA の通信処理
・ 緊急電源 OFF 処理
・ その他、高速処理を行う必要がある処理(ファイル)
標準クロック(2.5MHz) ・ ユーザアプリケーション実行中
・ その他高速処理の必要性が無い処理
低速クロック(1.2MHz) ・ スリープ状態(システムでのみ使用します)
※ 標準クロックで動作することを基本とし、高速クロック(高速処理)が必要な処理は、自己で高速
クロックに切替え、処理終了後は標準クロックに戻します。
(2) モジュールスタンバイ制御
CPU 内蔵モジュール未使用時、当該モジュールをスタンバイ状態にして CPU の消費電力をおさえます。
CPU 内蔵モジュール スタンバイ状態にするタイミング
DMAC0∼3
(ダイレクトメモリアクセス コントローラ)
・ バーコード読み取り中でない
・ 通信中でない
ITU0∼5
(インテグレーテッド タイマ パルス ユニット)
・ システムタイマが使用中でない
・ バーコード読み取り中でない
・ ブザー鳴動中でない
※ 内蔵モジュールを使用する処理が、使用開始時にモジュールスタンバイを解除し、処理終了時に
モジュールスタンバイ状態に設定します。
(3) スリープ状態制御
アイドル状態(キー入力待ち、読取りキー押下待ち、かつ、内蔵モジュール(DMAC,ITU)が全てモジュー
ルスタンバイ状態)のとき、CPU クロックを低速に切替えてスリープ状態にすることで、消費電力をお
さえます。
※ スリープ状態のとき、キー入力等の割込み発生にてスリープ状態を解除し、通常状態に戻ります。
(4) 外部モジュールの電源 ON/OFF 制御
レーザモジュール等の電源の ON/OFF を細かく制御することで、消費電力をおさえます。
(5) 自動電源 OFF(APO)制御
文字(キー)入力待ち等、アイドル状態が一定時間以上継続した場合、電源を OFF することで消費電力を
低減させます。
自動電源 OFF(APO)機能は、「動作環境メニュー」または、システムデータ管理関数で設定します。
(6) 自動バックライト OFF(ABO)制御
バックライトが ON の時、一定時間以上キー操作をしなかった場合、バックライトを OFF する機能です。
自動でバックライトが OFF になった後、任意のキーを押下すると再びバックライトを ON にします。
自動バックライト OFF(ABO)機能は、「動作環境メニュー」または、システムデータ管理関数で設定します。
省電力制御 CPU の省電力制御 CPU クロックの切り替え制御
モジュールスタンバイ制御
スリープ状態制御
外部モジュールの電源 ON/OFF 制御
自動電源 OFF(APO)制御
自動バックライト OFF(ABO)制御