User manual - Cライブラリ解説書ver.1.01(2006年6月15日)
DT−300C ライブラリ解説書
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エラー発生要因
以下のフォーマットでエラー値について示します。
エラー
ステータス
エラーステータス名称
詳細
エラーの詳細
関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法
エラーの
発生する関数名
関数異常終了時の
IrCOMM オープン状態
IrDA部の上位が行う発生したエラーに対しての事後処理
エラー
ステータス
IRERR_NORESOURCE
詳細
IrDA部内の資源不足によりLASP(コネクトに必要な内部情報)が確保できないと発生します
IRERR_DISCONNECTエラーの要因として一緒に通知します
通常このエラーが発生することはありえないのでダンプ等を行い原因の調査をする必要があります
関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法
Ir_Open オープンは行わずクローズ
状態
・ダンプ等を行い原因調査をする必要があります
エラー
ステータス
IRERR_NODEVICE
詳細
回線上(空間)にコネクト可能なデバイスがないとき発生します
IRERR_DISCONNECTエラーの要因として一緒に通知します
Ir_Open関数でのコネクト待ちタイムアウトの要因でもあります
関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法
Ir_Open オープンは行わずクローズ状
態
・IOボックスの装着を所定の位置に正しく固定して再実行して下
さい
・デバイス同士を20cm以内に接近させて再実行して下さい
エラー
ステータス
IRERR_NOLSAP
詳細
回線上(空間)にコネクト可能なアプリケーションが無いときやIrDAプロトコルの実装が異なる(相手局にI
rCOMM層がない)ときに発生します
IRERR_DISCONNECTエラーの要因として一緒に通知します
Ir_Open関数でのコネクト待ちタイムアウトの要因でもあります
関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法
Ir_Open オープンは行わずクローズ
状態
・相手局のプロトコル実装を確認して再実行して下さい
エラー
ステータス
IRERR_LOCK
詳細
通信用のデバイスおよびリソースが既にロックされているときに発生します
本機では通信関数とシステム資源を共有していますので先に起動された方に資源を利用する権利があります。この
エラーが発生したときは資源が開放されるまで待たなければなりません
また、OBRとの排他制御を行っていますのでOBR起動中にも当該エラーとなります
関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法
Ir_Open オープンは行わずクローズ状
態
・デバイス、リソースが開放されてから再実行して下さい
・既に IrCOMM(赤外線ポート)がオープンしています。クローズし
てから 再実行して下さい