User manual - Cライブラリ解説書ver.1.01(2006年6月15日)
DT−300C ライブラリ解説書
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(3)データ読込み
受信データの読込みを行います。
ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読込みを行い、読込んだバイトサイズを返します。
受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読込みが可能です。
受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。
このときLBエラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。
データ待ちからは、受信バッファから1バイト以上のデータの読込みが行え、かつ受信バッファに受信データが無く
なればユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。
また、受信データがある場合でも読込み後にLBエラー、ブレイクイベントのチェックを行いエラー時は直ちに異常
終了となります。
このため受信データの読込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
また、相手局からのコネクト切断を待つときは本機能を使用することで可能です。
ユーザアプリケーションが従局的な役割であるときは本機能で主局側からのコネクト切断待ちを行い、必要に応じて
(受信待ちタイムアウトになった場合等)IrCOMMクローズを行うようにして下さい。
(4)データ書込み
送信データの書込みを行います。
ユーザ定義のエリアから送信バッファに送信データの書込みを行い、書込んだバイトサイズを返します。
送信バッファに送信データの書込みが行えなくなるか(バッファビジー)、ユーザー定義のバイトサイズまで書込み
を行います。
データ待ち時間が指定されていれば送信バッファに書込みが行えないときデータ待ちとなり、一度データ待ちとなる
と全てのデータの書込みが終了するまでの間をデータ待ち時間としてタイマによる監視を行います。
データ待ちの間およびデータ書込み後にLBエラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エラー時
は直ちに異常終了となります。
このため送信データの書込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
(5)送信データ数問合せ
送信バッファに残っている未送出のデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。
IrDAプロトコル上では送信バッファに書込まれたデータが送出されるまで、ある程度の時間がかかります。
本機能でデータが送出されたかを調べることができます。
(6)受信データ数問合せ
受信バッファより読込み可能なデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。
(7)エラーステータス取得
エラーステータスを取得します。
各関数の異常終了の詳細となるエラーステータスを返します。このときエラーステータスをクリアします。
(8)通信状態設定
IrDA部の通信状態を設定します。本機能はIrCOMMオープンに先立って行う必要があります。
局は自局が1次局か2次局であるかを指定します。
・ 1次局
データリンクを2次局に指示します。自局が1次局であるときコネクトする相手局は2次局となります。
・ 2次局
1次局からデータリンクの指示を受けます。2次局は1次局からのデータリンクの指示を受けることでコネ
クトします。自局が2次局であるときコネクトする相手局は1次局となります。
データ待ち時間は秒単位、待ちなし、無限待ちを指定することができます。