User manual - Cライブラリ解説書ver.1.01(2006年6月15日)

DT−300C ライブラリ解説書
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2 データ管理部
2.1 機能
2.1.1 メモリー管理機能
要求サイズ分のメモリを、メモリ領域の下位アドレスから連続した領域に割り付けます。
割り付けるメモリが、不足または、要求メモリサイズが0の場合はエラーを返します。
表2.1 サポートしている標準ライブラリ関数の一覧
関 数 名 処 理 概 要
calloc 記憶域を確保し、確保した全ての領域をゼロクリアします
free 指定した記憶域を解放します
malloc 記憶域を確保します
realloc 記憶域の大きさを指定した大きさに変更します
2.1.2 ファイル管理機能
本システムのファイル管理機能は、データファイルに関してのみで、標準入出力ファイル(コンソール、プリンタ、
デイスクファイル等)のサポートは行いません。
標準ライブラリ関数の詳細は、SHシリーズC言語マニュアル”ライブラリ編<stdio.h>を参照して下さ
い。
表2.2 サポートしている標準ライブラリ関数の一覧
関 数 名 処 理 概 要
fclose
ファイルをクローズします
fopen
指定ファイル名のファイルをオープンします
freopen
現在オープンされているファイルをクローズし、新たに指定ファイル名のファイル
をオープンします
fread
ファイルから指定領域にデータを入力します
fwrite
指定領域からデータをファイルに出力します
fseek
ファイルの現在の読み書き位置を移動します
ftell
ファイルの現在の読み書き位置を求めます
rewind
ファイルの現在の読み書き位置をファイル先頭に移動します
clearerr
ファイルのエラー状態をクリアします