User manual - Cライブラリ解説書ver.1.01(2006年6月15日)

DT−300C ライブラリ解説書
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(2)受 信
通信ポートをオープンすることで転送データの受信を行うことができ、SI/SO制御機能を使用することがで
きます。またカシオIRポート専用の半二重制御による転送データの受信および受信データの読込みを行うこと
ができます。
①受信バッファの設定
転送データの受信を行うためには転送データを受信して格納する領域と文字数(byte)を設定します。
通信関数部は設定された領域への転送データの格納、読出しをFIFO形式(この領域を受信バッファと呼
び、格納したデータを受信データと呼ぶ)で処理します。
転送データを受信したとき、この受信バッファに空きなければ受信バッファオーバーフローエラーとなりま
す。
文字数を0に設定したとき通信部の内部領域を使用します。
受信バッファの設定は「COMのオープン」ファンクションで行います。
②受信ハンドラ
転送データの受信は、割込みにより通信関数部の受信ハンドラが行います。
通信関数部には標準ハンドラと簡易ハンドラの2つの受信ハンドラ部を持ち、指定によりどちらかの受信ハ
ンドラを使用します。
受信ハンドラの設定は「受信ハンドラ切替え」ファンクションで行います。
a)標準ハンドラ
標準ハンドラは転送データの受信機能(受信データバッファリングと呼ぶ)の他に以下の機能を持ちま
す。
・SI/SO制御
・デリートコード制御
・エラーコードバッファリング制御
尚、本機の初期化において標準ハンドラに設定します。
b)簡易ハンドラ
簡易ハンドラは受信割込み処理を短縮することができます。簡易ハンドラは転送データの受信機能(受
信データバッファリングと呼ぶ)のみを持ちます。