User manual - Cライブラリ解説書ver.1.01(2006年6月15日)

DT−300C ライブラリ解説書
122
6 通信部
6.1 通信仕様
6.1.1 通信インタフェース
(1)通信ポート
本機には2つの通信ポートが存在します。通信関数部ではカシオIRインタフェースに対する機能を提供します。
IrDA部(次章)ではIrDAポートに対する機能を提供します。
通信ポート 制御
形式
コネクタ COM No 規格 同期
方式
転送速度
(bps)
キャラクタ
レングス
パリティ
ビット
ストップ
ビット
信号
カシオ
IR
インタフェース
半二重 IrDA COM0 カシオオリジナル 調歩 2.4k
9.6k
19.2
38.4k
57.6k
115.2k
7bit
8bit
NON
ODD
EVN
1bit
2bit
SD
RD
IrDA
半二重 IrDA IrDA
(IrSIR 1.1)
調歩 2.4k
9.6k
19.2
38.4k
57.6k
115.2k
4M
8bit NON 1bit SD
RD
(2)排他制御
本機のカシオIRインタフェースとIrDAポートは同時に使用することはできません。
6.2 機能
6.2.1 通信ポートのオープン・クローズ・占有
(1)オープン
本機の通信関数部を使用してデータ通信を行うためには、通信ポートのオープンを行う必要があります。
通信ポートをオープンすることで通信ポートに電源供給し、通信リソースの占有を行い、通信関数部が提供する
様々なデータ通信機能を用いてデータ通信を行うことを可能にします。
通信ポートのオープンは「COMのオープン」ファンクションで行います。
(2)クローズ
本機の通信関数部を使用してのデータ通信が終了したときは、通信ポートのクローズを行う必要があります。
通信ポートをクローズすることで通信ポートの電源供給を停止し、通信リソースの解放を行い、通信関数が提供
するデータ通信機能を用いてデータ通信を行うことを不能にします。
本機は通信ポートのオープン中の間だけ通信ポートへの電源供給を行い、また通信リソースを占有しています。
通信が終了したときには速やかに通信ポートのクローズを行って下さい。
通信ポートのクローズは「COMのクローズ」ファンクションで行います。
(3)占 有
通信ポートのオープンを行うと、通信ポートに電源供給を行い、通信リソースの占有を行います。
これを“ポートオープン”状態とします。ポートオープン状態であるとき、同一(排他関係)の通信ポートをオ
ープンするこはできませんし、本機の通信関数部では通信ポートを“ポート占有状態”にすることができます。
ポート占有状態であるとき通信ポートへの電源供給、通信リーソースの占有は行わず、同一(排他関係)の通信
ポートのオープンの抑制のみを行います。
例えば、通信関数部以外で通信部が使用する通信リソースを使用してデータ通信を行う場合に通信ポートを占有
状態にして、通信部が使用できないようにします。
通信ポートの占有は「COMの占有」ファンクションで行います。