CASSIOPEIA DT-10 ソフトウエア解説書 Ver 1.01 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
変 更 履 歴 No Revision 更新日 項 改訂内容 1 1.00 05/02/22 初版 初版発行 2 1.01 05/03/09 4-10 FLCEの項にUSB接続の部分を追加と修正 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
目次 1 はじめに..........................................................................................................................................................................1 2 システム概要...................................................................................................................................................................2 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 3 機能概要 (ドライバ部分)......................................................................................................................
6.3 7 LMWIN/FLCEの機能..............................................................................................................................................36 ソフトウエア開発環境..................................................................................................................................................37 7.1 アプリケーション開発 .............................................................................................................................................37 7.1.1 7.1.2 7.1.3 7.2 7.
1 1 はじめに 本解説書は、Windows Mobile 2003 Second Edition 搭載の DT-10 のソフトウェアに関して述べたものです。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
2 2 システム概要 2.
3 2.2 ハードウェア外形 LED1 : Charge 充電:オレンジ 満充電:グリーン LED2 : Notification / Card access (アプリーション側で制御) アラーム時、ハードリセット時の OS 初期化時:レッド カードアクセス時:グリーン CF SD I/O ストラップホール 電源ボタン ヘッドフォン アクション コントロール 3.7inch (3つボタン) VGA スタイラス デジタルカメラ 802.11b/Bluetooth内蔵 交換式電池 赤外線ポート DCジャック スピーカ シリアルポートと充電端子 2.3 マイク キーレイアウト 4つのプログラムボタンがあり、これらのキーのデフォルトの割付は次のようになる。この設定はコントロールパネル (設定)よりユーザーが割り当てをかえることができる。 ワイヤレス(BT、802.
4 2.4 ソフトウェア構成 OS は、Microsoft Pocket PC 2003 SE(日本語版)です。 .NET Compact Framework 1.0 SP2 のランタイムライブラリを含んでいます。 2.
5 地域 バージョン情報 (全般、デバイス名、著作権) CVersion メモリ 時計 画面 プログラムの削除 パワーマネージメント システム 明るさ CPU スピード設定 CF 電源設定 記憶域マネージャー 接続 ネットワークカード ビーム Bluethooth 接続 Pegasus Setting 接続 バージョン表示 内蔵 Flash Disk 初期化 CD-ROMに含まれるソフトウェア Activesync Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
6 3 機能概要 (ドライバ部分) 3.1 オールクリアリセット(フルリセット) 完全放電状態のデバイスに電池を装着して電源を ON したときに起こります。 DRAM 上のデータ記憶用メモリ、プログラム実行用メモリ、ドライバが使用するメモリ等は「初期化(クリア)」され ます。ただし Flash ROM Disk の内容は保持されます。 3.2 ユーザメモリの初期化(オールクリアリセット)を行なう方法 ① ハードウエア オールクリアリセット 「電源キー」+「センターボタン」+「リセットボタン」を同時押してください。 ② ソフトウエア オールクリアリセット 電源 ON 中に、「電源キー」を押しながら「リセットボタン」を押してください。 オールクリアリセットが行なわれ、DRAM 上のデータ記憶用メモリ、プログラム実行用メモリ、ドライバが使用するメ モリ等は「初期化(クリア)」されます。 3.
7 3.5 電源ON直後から一定時間、電源ボタンでのOFFを禁止する機能 以下のレジストリに設定された時間、電源ON直後からに電源ボタンによるデバイスのOFFを禁止する。 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥Drivers¥CASIO¥Keybd] "PDDT"=dword:10000 ; set prevention period in msec 設定値はミリ秒単位、規定値は 10000(禁止時間は 10 秒) ※禁止時間を 10 秒以下にしないで下さい。本体の故障の原因になります。 3.6 起床時のオートパワーOFF時間 電源 ON 後、一定時間入力が無い場合パワーマネージメントのオートパワーOFF 時間の設定にかかわらず、下記のレジ ストリに設定された時間で自動的に電源が OFF します。 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Power] "WakeupPowerOff"=dword:B4 ;=180second 3.
8 3.12 フルリセット時の日付と時間 フルリセット時に日付と時間は 2004 年 1 月 1 日 0:00:00 煮初期化されます。 3.13 機種判別に使用する文字列 eMbedded Visual Tools 等で使用可能な SystemParametersInfo(SPI_GETOEMINFO,...)が返す文字列は、 “Pocket PC PY010” 3.14 UUIDで使用する Manufacturer's code Manufacturer's code = 00:50:BF:5A:0E:39 3.15 USBクライアントの使用する VenderID と ProductID Vendor ID Product ID 3.
9 4 カシオアプリケーション機能 4.1 ボタン起動設定 [個人用] プログラムボタンによる電源ONの禁止/許可を設定します。 説明書き “本機の電源オフ時から、プログラムボタンで電源がオンする機能を有効にするか、無効にするかを設定します。” “下のチェックボックスのチェックを外すと、電源オフ時からプログラムボタンを押しても電源オンしないようにできます。” チェックボックス “プログラムボタンによる電源オンを有効にする” チェックボックスの規定値はON 関係するレジストリ [HKEY_LOCAL_MACHINE¥Drivers¥CASIO¥Keybd] "AppWakeUp"=dword:1 ; プログラムボタン有効 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
10 4.2 明るさ [システム] バックライトの明るさを設定します。 バッテリ使用時と外部電源使用時で、それぞれ個別に設定することができます。 説明書き “バックライトの明るさを調整して使いやすくできます。” “バッテリ使用時に” スライドバー 5 段階、規定値は左から 3 番目(真ん中) 説明書き “外部電源使用時に” スライドバー 5 段階、規定値は右端(最大値) 説明書き “次の操作でも明るさの調整を行うことができます。” “[アクション]を押しながら、カーソルボタンの右を押すと明るくなり、カーソルボタンの左を押すと暗くなります。” 関係するレジストリ [HKEY_LOCAL_MACHINE¥Drivers¥CASIO¥BackLight] "BrightBattery"=dword:03 ; バッテリ使用時の明るさ "BrightExPower"=dword:05 ; 外部電源使用時の明るさ Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
11 4.3 CPU スピード設定 [システム] CPU の動作クロックを設定します。 説明書き “CPU の動作スピードを設定します。” ラジオボタン “高速 ビデオ再生などを主に使用する場合” “通常 音楽再生などを主に使用する場合” “低消費電力 テキスト表示を主に使用する場合” ラジオボタンの規定値は”高速” 説明書き “自動パワーセーブモード” チェックボックス “自動パワーセーブモードを有効にする” チェックボックスの規定値はON それぞれの状態でのCPUの動作クロックは、 高速 =416MHz 通常 =208MHz 低消費電力 =104MHz 自動パワーセーブモード =可変(初期値) 自動パワーセーブモードに設定すると、高速←→通常←→低消費電力を自動的に切り替えます。 (ユーザー設定値は変化しません。ユーザー設定値より高クロックには切り替わりません) CPUのアイドリング時間が70%以上になると1段階低いクロックに、30%より少なくなると 1段階高いクロックに自動的に切り替わります。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD.
12 4.
13 4.5 ROM イメージのBuild番号表示 Cversion を使用して確認します。 関係するレジストリ [HKEY_LOCAL_MACHINE¥Platform] "Build"=dword:2020 ; This number is increased for every build. Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
14 4.6 記憶域マネージャー FlashDisk やストレージカードのフォーマットを行います。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
15 4.
16 8. バックアップには数分かかりますが、その間キーボード入力やペンタップなどの一切の操作を行わないでく ださい。 画面表示の内容 FlashDisk: ******* 未使用 :選択されている FlashDisk/メモリーカードの空き容量 データ記憶用メモリ: ****** 使用中 :システムが利用しているメモリ容量 ※ バックアップを行なえる目安として、 FlashDisk > データ記憶用メモリ となっていればバックアップデータを保存する事ができる。 (3) リストアの操作仕様 1. あらかじめ FULL RESET を行い全てのデータを消去してください。 必要ならば、コントロールパネルにあるシステムを起動して、[メモリ]タブを選択して十分なデータ記憶用領域を確保し てください。 2. [スタート]-[プログラム]-[カード バックアップ]を選択して、カードバックアップツールを起動してください。 3. [リストア]のボタンをタップしてください。 4. バックアップ時に指定したパスワードを入力してください。 5. 実行中のアイコンが表示され、リストアが開始されます。 6.
17 (7) バックアップツールがバックアップするものについて バックアップ対象 1. RAM 上のファイル 2. 2. レジストリ ただし、パスワード、スタイラス補正情報は除く 3.受信メール 4.IE のクッキー、テンポラリーファイル 5.証明書 4.8 自動復旧ツール (1) 概要 本ツールはバックアップツールを使って 1. システムデータのバックアップ 2.
18 (4) ログ機能 ¥FlashDisk¥CE¥SA1100¥Restore.log にログを保存します。バックアップ/リストア合わせて最大 30 回分保持し、 30 回を超えたときは古いログから削除されます。 (5) エラーについて 次の条件の時、エラーが起こります。 z ローバッテリー状態でバックアップ/リストアを行ったとき。 z FlashDisk の空き容量が足りない状態でバックアップを行ったとき。 z メモリの空き容量が足りない状態でバックアップ/リストアを行ったとき。 4.9 自動セットアップ デバイスがリセットされた時または、SD カード及び CF カードが挿入された場合、所定ディレクトリにある Setup.exe (リセット時)または AutoRun.
19 4.
20 (2)パラメータ記述の規則 パラメータには設定コマンドと動作コマンドがあります。動作コマンドは複数記述することが出来ます。ただし、起動 パラメータ文字数の合計は 250 文字以下(ユーザアプリケーションから引数で指定する場合は、“FLCE”を含め 255 文 字以下)にして下さい。複数のコマンドを指定した場合、先頭のコマンドから順に処理されます。あるコマンドでエラ ーが発生した場合、FLCE は直ちにエラー終了し、そのコマンドより後に記述したコマンドは処理されません。 そのほか、パラメータの記述については次のように規定されています。 1. 各パラメータ間は全て半角スペースで区切る 2. 設定コマンドは先頭に一回だけ記述可能(省略可) 3. 動作コマンドは20個まで指定可能 4. オプションはコマンドに続きスペースを空けずに記述する 5. オプションを複数指定する場合はスペースを空けずに記述する 6. オプションの順序は任意に指定可能 7. コマンドおよびオプションは大文字小文字どちらも使用可能 コマンドの種類 種類 機能 設定コマンド 通信環境設定 動作コマンド ファイル送信 ファイル受信 ファイル送
21 オプションコマンド制約 ① オプションコマンド『/W』と『/F』コマンドはその機能の性質上、同時に使用する事は出来ません。 ② オプションコマンドは、動作コマンドの前または後に指定して下さい。 動作コマンド間に指定した場合は、動作は保証しません。 オプション概略 O(Over Write):リードオンリーファイルの強制上書き指定 ・ このオプションが指定されると、リードオンリーファイルに対しても上書き処理を行います。 ・ このオプションが指定されない場合、リードオンリーファイルに対して書込処理が発生すると異常終了します。 ・ 上書き後のファイルのアトリビュートは送り元のファイルのアトリビュートになります。 R(再帰呼び出し): ・ 指定されたディレクトリ傘下の全てのファイルが処理の対象となります。指定ディレクトリ傘下にサブディレクト リが存在した場合はそのサブディレクトリも含めて処理が行われます。 ・ ディレクトリの階層の深さは 16 までとします。 ・ このオプションが指定されていない場合は、パス名で指定されたファイルだけが、処理の対象となります。 (3) コマンド/オプション詳細 ここでは、起
22 通信環境設定 (指定方法) /Y={ [デバイス],[ボーレート],[モード] } (機能説明) ・ 通信に使用するデバイス、ボーレートと通信モードを指定します。 ・ このコマンドが省略された場合はデフォルト値 {IrDA} が用いられます。 ・ 各パラメータは省略可能です。省略したパラメータはデフォルト値が用いられます。 ・ このコマンドは必ず先頭に記述して下さい。それ以外の場所で使用した場合はパラメータエラーとなります。 (パラメータの説明) 1) コマンド /Y :通信環境指定 2) デバイス ・ 「IrDA」「COM1」「LAN」「USB」のいずれかを選択 3) ボーレート/アドレス ・ 「IrDA」選択時 - 指定できません ・ 「COM1」選択時 - 232C の通信ボーレートとして以下が選択可 「9600」「19200」「38400」「57600」「115200」 ・ 「LAN」選択時 - ホスト PC の IP アドレスを指定します ・ 「USB」選択時 - 指定できません 上記以外の組み合わせで以外は指定できません。パラメータエラーとなります。 4) モード 以下のパラメータのいずれ
23 USB モード使用時の設定 LMWIN、ActiveSync の USB 接続は、どちらか一方しか使用できません。 LMWIN にて、USB モードを使用する為には、PC 側 HT 側で以下のチェック外しが必要となります。 ①PC 側 ActiveSync:ActiveSync 起動→ファイル→接続の設定→ 「USB 接続をこの PC で有効にする」のチェックを外す。(下記画面参照) ②HT 側:ActiveSync→ツール→オプション…→オプション…→ 「次の接続方法でPCとの同期を有効にする」のチェックを外す。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
24 ファイル送信 (指定方法) /S[Option] 送信ファイルパス名 [送信ファイルパス名] […] 格納先ディレクトリパス名 (機能説明) ・ 自機マシン側に存在するファイルを、通信相手に転送する機能です。 ・ 通信相手先の、格納先ディレクトリ内にすでに同名のファイルが存在した場合は上書きを行います。 ・ 格納先ディレクトリ名で指定したディレクトリが存在しない場合は自動的にディレクトリが作成されます。 ・ 送信ファイルパス名は最初にチェックされ、自機マシン内に存在しない送信ファイルパス名が1つでも指定さ れていたら、FLCE は直ちにエラー終了します。(この場合、存在するファイルも送信処理は行われません) ・ ファイル送信中は進捗率の表示処理を行います。 (パラメータの説明) 1) コマンド /S(Sending) :ファイルの送信処理 2) オプション O(Over Write):リードオンリーファイルの強制上書き指定 ・ このオプションが指定されると、リードオンリーファイルに対しても上書き処理を行います。 ・ このオプションが指定されない場合、リードオンリーファイルに対して書き込み処理が発生する
25 ファイル受信 (指定方法) /R[Option] 要求ファイルパス名 [要求ファイルパス名][…]受信ディレクトリパス名 (機能説明) ・ 通信相手側に存在するファイルを要求パス名で指定し、ファイルを受信する機能です。 ・ 自機マシン側の、受信ディレクトリ内にすでに同名のファイルが存在した場合は上書きを行います。 ・ 受信ディレクトリで指定したディレクトリが存在しない場合は、自動的にディレクトリが作成されます。 ・ ファイル受信中は進捗率の表示処理を行います。 (パラメータの説明) 1) コマンド /R(Receive) :ファイル受信要求処理 2) オプション O(Over Write):リードオンリーファイルの強制上書き指定 ・ このオプションが指定されると、リードオンリーファイルに対しても上書き処理を行います。 ・ このオプションが指定されない場合、リードオンリーファイルに対して書き込み処理が発生すると異常 終了します。 R(再帰起呼び出し): ・ 要求ファイルパス名で指定されたディレクトリ傘下の全てのファイルが転送ファイルの対象となります。 指定ディレクトリ傘下にサブディレクトリが存在した場合
26 ファイル送信(追加) (指定方法) /A 追加ファイルパス名 ターゲットファイルパス名 (機能説明) ・ 自機マシン側に存在する追加ファイルパス名で指定されたファイルの内容を、通信相手に送信し、通信相手 上に存在するファイルに追加する機能です。 ・ 通信相手先にターゲットファイルパス名で指定したファイルが存在しない場合は、自動的にファイルが作成さ れます。 ・ ターゲットファイルの日付時刻は、追加処理を行ったときのターゲットファイルの存在するマシンのシステム 日付時刻となります。 ・ ファイル送信途中で失敗した場合、ターゲットファイルは通信開始前の状態が維持されます。 ・ ファイルはバイナリで追加処理します。 (EOF コードがあっても、その後から追加されます) ・ ファイル送信中は進捗率の表示処理を行います。 (パラメータの説明) 1) コマンド /A(Append) : ファイルの追加要求処理 2) 追加ファイルパス名 ・ 自機側に存在するファイルで送信したいファイルを、フルパス名で指定すること。 ・ ファイル名にワイルドカードの指定はできません。 ・ 全角文字のディレクトリ名、ファイル名の指定も
27 ファイル削除 (指定方法) /D[Option] 削除パス名 [削除パス名] […] (機能説明) ・ 通信相手側に存在するファイルまたはディレクトリを指定する事により、そのファイルまたはディレクトリを 削除します。 ・ 進捗率の表示処理は行いません。 (パラメータの説明) 1) コマンド /D … 削除パス名で指定されている対象ファイルまたはディレクトリを削除 2) オプション O(Over Write):リードオンリーファイルの強制削除指定 ・ このオプションが指定されると、リードオンリーファイルに対しても削除を行います。 ・ このオプションが指定されない場合、リードオンリーファイルに対して削除処理が発生すると異常 終了します。 R(再帰呼び出し): ・ 削除パス名で指定されたディレクトリおよびその傘下の全てのファイルおよびディレクトリが削除の 対象となります。 ・ 指定ディレクトリ傘下にサブディレクトリが存在した場合はそのサブディレクトリも含めて削除を行 います。 ・ ディレクトリの階層の深さは16までとします。 ・ このオプションを指定した場合、削除パス名はディレクトリ名をフルパスで指定して下
28 ファイル移動または、ファイル名の変更 (指定方法) /N 移動元パス名 移動先パス名 (機能説明) ・ 通信相手側に存在する指定ファイル(移動元パス名)を、移動先パス名に移動します。 ・ 移動先パス名がディレクトリ名の場合は移動元パス名のファイル名がそのまま用いられ、移動先パス名がフ ァイル名の場合は、そのファイル名に変更されます。 ・ 進捗率の表示処理は行いません。 (パラメータの説明) 1) コマンド /N … 移動元パス名で指定した対象ファイルを、移動先パス名に移動 2) 移動元パス名 ・ 通信相手側に存在するファイルで、移動したいファイルをフルパス名で指定します。 ・ ファイル名にワイルドカードの指定は不可とします。 ・ 全角文字のディレクトリ名、ファイル名の指定も可能。 ・ 移動元パス名は、通信相手側の OS の命名規則に従って下さい。 3) 移動先パス名 ・ 通信相手側の移動先をフルパス名で指定します。 ・ 移動先にすでに同名ファイルがあった場合はエラーが返されます。 ・ ディレクトリを指定するときは、終結文字として、「¥」を入力して下さい。 ・ ファイル名が指定された場合は、指定されたフ
29 Windows98 モード (指定方法) /8 (機能説明) ・ B.S/B.B IOBOX との通信における相手の PC が Windows98SE の時に指定するコマンドです。 画面非表示 (指定方法) /W (機能説明) ・ FLCE の画面を表示しないで通信を行うコマンドです。 転送ファイル名非表示 (指定方法) /F (機能説明) ・ 転送画面において、転送ファイル名を非表示にするコマンドです。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
30 (4)パス名の記述方法 ① パス名は必ず” ”で囲んで下さい。また、1つのパス名は” ”を含んで 255 文字以下にして下さい。 全角文字も 1 文字に数えます。 ② パス名の記述は、指定したいパスが存在するマシンの OS のパスの命名規則に従って下さい。 ③パスを表現する場合、ドライブレターについて以下に従った記述をして下さい。 1. HT 上のパス名はドライブレターを用いず、ルートディクトリから記述して下さい(ホスト PC 用アップダウ ンユーティリティから HT 上のファイルまたはディレクトリのパスを指定する場合も同様です) 2. もし通信相手からドライブレター付きで指定されても、HT の FLCE 側でドライブレターは無視されます(ル ートディレクトリからドライブレターなしで指定されたものと同等に扱われます) 3. HT からドライブレターの必要な OS の動作している通信相手(PC 等)上のファイルまたはディレクトリの パスを表現する場合は、従来どおり必ずドライブレターをつけて記述して下さい ただし、上記2.については例外として、通信相手から Windows CE 機上のデバイスを指定してフ
31 (6)機能と表示 各機能を実行した際の、FLCE に表示される内容は以下の通りです。 項番 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 機能(プロトコル上のコマンド) ファイル送信 ファイル受信 ファイル追加 ファイルまたは、ディレクトリの削除 ファイルの移動またはファイル名の変更 ディレクトリ作成 時刻設定 時刻要求 メッセージの表示 ブザー鳴動 ファイル情報の取得 ファイル情報の設定 ディスク情報の取得 セッション ID およびシステム情報の取得 アイドル通知 終了指示 ステータス表示: A B C D 表示種類 FLCE か 通信相手 ら指定 から要求 C C C C C C A B A B - B A A - A - D - A - A - A - A 備考 内部コマンドな ので表示不要 現在実行しているコマンド、または要求を出したコマンドを表示 A に加え、自機内で処理中のファイルまたはディレクトリを表示 A に加え、転送中のファイルおよび進捗を表示 相手から送られたテキストメッセージを表示 (7)レジストリの設定 レジストリに値を書き込むこ
32 ※レジストリ指定がない/誤った指定がなされている場合のデフォルト値 ・通信デバイス IrDA ・232C ボーレート 19200bps ・LAN ポート番号 50021 ・ドライブレター C → ¥ (内部 RAM のオブジェクトストア) D → ¥Storage Card¥ (CF カード) E → ¥Storage Card2¥(SD カード) F → ¥FlashDisk¥(NAND FLASH) ・受信タイムアウト 30 秒 (8)終了コード FLCE は、通信終了時に終了コードとして以下の表にあるコードを返します。終了コードは Winmain の戻り値として 返します。上位プログラムでは、GetExitCodeProcess()を用いて戻り値を参照し、適当な動作を行ってください。 終了コード表 下記のカテゴリーコード(上位バイト)はエラーの区分を示し、エラー詳細コード(下位バイト)はエラーの詳細を示 します。 Error Code Meaning Category Detail Code Code 00H 00H 00H DCH~ F5H F6H 00H F7H 00H F
33 0FH 02H A0H 10H A0H 20H A0H 30H パラメータを 255 文字以内 にして下さい 通信ポートオープンエラ 他のプログラムが COM1 また 他の COM1 または IrDA を ー は IrDA を使用しているか、 使用しているプログラムを FLCE が既に起動されている 終了して下さい 回線断エラー 通信中にケーブルが抜けた ケーブル接続および HT の か、IrDA コネクションが切断 IOBOX への装着が正しく行 された(IOBOX から HT が取 われているか確認して下さ い り外された等) 接続待ちタイムアウト 起動後 1 分間以内に接続完了 ケーブルの接続を確認する しなかった か、IrDA が通信可能状態に エラー あるか確認して下さい パラメータ長エラー パラメータが長すぎる (9)ログファイル FLCEは、ログファイルを作成し、通信ログを残します。 1)ログファイル名 ログファイル名は、”FLCE.
34 5 デバイス 5.1 無線 LAN ( 802.11b ) ・ サイトサーベイツール Sychip 社のサイトサーベイツール【Pegasus Setting】を搭載します。(英語版を搭載) ・ セキュリティ:WPA / 802.1x 対応。 ・ 無線 LAN の ON/OFF の機能は、ソフト上で切り替えになります。 1. ツール:CF 電源設定 2. ライブラリ:SysEnableWLAN/SysDisableWLAN ・ WakeOnLan は非対応 5.2 Bluethooth ・ BluetoothのON/OFFの機能はソフト切り替えになります。 1. ツール:Bluetooth設定 2. ライブラリ:BTInitialize ・ WakeOnBluetooth、Bluetooth ヘッドセットは未サポートです。 ※Bluetooth の詳細に関しては、『Bluetooth 機能解説書』を参照ください。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
35 5.3 VGA ・ LCD のハードウエアは、VGA(640×480 dot)となります。 ・ ソフトウェアによる横表示切替可能 ( 90、270 度回転 ) 5.4 CF スロット ・ 4GB ATA メモリカード対応 ( FAT32 対応 ) ・ True IDE には対応していません。 5.5 Built-in Storage ・ IPSM( Intel Persistent Storage Manager ) を使用した約 20MB の Built-in Storage を搭載します。サイズはリ リース時固定で、削除不可となります。 ・ 初期化ツールを搭載します。初期化後、自動的にリセットされます。 ・ データの保管用としてご使用ください。書き込み速度を問われるようなアプリケーションには使用しないで下 さい。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
36 6 外部との通信( LMWIN / FLCE ) 6.1 WindowsNT 4.0 のサポート 下図の構成をサポートします。 RS422連鎖 PC WinNT 4.0 RS232C BS BS BS クレ クレ クレ ード ード ード ード DT -10 DT -10 DT -10 DT -10 6.2 FLCE データ LMWIN 4台 BS クレ Windows XP USB のサポート 下図の構成をサポートします。 USB PC WinXP USB USB Hub Adaptec Xhub4Notebook BS BS BS BS クレ クレ クレ クレ ード ード ード ード DT -10 LMWIN 6.3 データ DT -10 DT -10 FLCE LMWIN/FLCE の機能 詳細については、「LMWIN」のマニュアルをご覧下さい。 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.
37 7 ソフトウエア開発環境 7.1 7.1.1 アプリケーション開発 Microsoft が提供する開発環境 DT-10 のソフトウェアを開発する Microsoft が提供する開発環境は、 eMbedded Visual C++ 4.0 と ServicePack3 です。 ■Microsoft 開発環境の概要構成図 アプリケーション eMbedded Visual C++ 4.0 Visual Studio .NET 2003 + ServicePack3 Visual Basic .NET + PocketPC2003SDK Visual C# .NET Visual C++ .NET (リリース時期未定) .NET Compact Framework 1.0 (共通言語ランタイム) CASIO ライブラリ群 CASIO API 群 現在検証中 Windows Mobile 2003 Second Edition Software for PocketPC ※ eMbedded Visual C++ 4.
38 としてコンパイルされるため、中間コードとしてコンパイルされる Visual Studio .NET 2003 環境のものよりも原理 的に高速に実行できるためです。 なお、開発ツール(eMbedded Visual C++ 4.0/eMbedded Visual C++ 4.0 Service Pack 3)の入手は、eMbedded Visual C++ 3.0 のときと同じように、Microsoft のホームページから無料でダウンロードすることができます。 開発ツールの Microsoft からの入手方法は、予告なしに変更される可能性があります 7.1.3 Visual Studio .NET 2003 Microsoft が提供する、Visual Studio .
39 DT-10 ソフト機能解説書 Ver1.00 発行元:カシオ計算機株式会社 〒162-8543 東京都渋谷区本町 1-6-2 システムソリューション営業統轄部 TEL:03-5334-4638 Copyright© 2005 CASIO COMPUTER CO., LTD. All rights reserved.