User manual - Bluetooth機能解説書ver.1.00(2005年3月9日)

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2.3 Bluetooth 1.2 機能
DT-10 では、Bluetooth モジュールのハードウェアと Bluetooth プロトコルスタックのソフトウェアを Bluetooth 1.2
に対応したことにより、次の Bluetooth1.2 機能を使用することができます。
2.3.1 AFH 機能
Bluetooth 1.2 の必須機能である AFHAdaptive Frequency Hopping)機能をサポートします。
通常、Bluetooth 通信と無線 LAN 通信を同時に使用した場合、双方の通信デバイスが同一の周波数帯域を使用する
ために電波干渉を起こして、通信速度の低下や通信切断などが発生し、同時に使用することが困難です。AFH 機能を
使用することにより、DT-10 に内蔵されている Bluetooth デバイスと無線 LAN バイスとの電波干渉を低減して、
Bluetooth 通信と無線 LAN 通信との共存を図ります。
DT-10 においては、以下の AFH 設定が可能です。
(1) 自動設定
電波の周波数帯域の使用状況を検出し、無線 LAN 等の他の無線通信で既に使用されている周波数帯域を、
Bluetooth 側で自動的に避けるようにします
(2) 周波数帯域を指定
Bluetooth が使用しない周波数帯域を指定します無線 LAN で使用する周波数帯域を Bluetooth 側が避けるこ
とにより、電波干渉を小さくするようにします
(3) 無効
Bluetooth 1.1 規格と同様に、Bluetooth に割り当てられている全ての周波数帯域を使用します
初期値は自動設定になっています。
注意事項
AFH 機能を有効にするためには、DT-10 に接続する Bluetooth 機器も AFH 機能をサポートしている必要があり
ます。DT-10 に接続す Bluetooth 機器が AFH 能に対応していない場合、AFH を無効に設定した場合と同様、
Bluetooth に割り当てられている全ての周波数帯域を使用します。また、AFH を有効にした場合でも、動作確認
を十分に行い問題がないことを確認した上で、運用を行ってください。
AFH 機能を自動設定で使用した場合、機を使用する周囲の電波環境の状態によっては、電波干渉低減の効果が
十分に発揮されない可能性があります。
AFH機能の設定方法
レジストリに Bluetooth で使用するチャンネルを設定することにより、使用周波数帯域を限定することが出来ます。
ただし、電波法の規定により Bluetooth で使用するチャンネルが 20 チャンネル以上となるようにして下さい。20 チャ
ンネルを下回るような設定にした場合、設定は無効となり、全チャンネルを Bluetooth が使用します。
また、レジストリを直接設定している場合には、次項で説明する UI による設定を行わないでください。行うとレジスト
リが書き換えられてしまいます。