User manual - Bluetooth機能解説書ver.1.00(2005年3月9日)
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Bluetooth の通信用途と通信方法およびプロファイルの対応関係を次に示します。
通信する Bluetooth 機器
通信用途
プロファイルと使用アプ
リ
Bluetooth 携帯電話、Bluetooth モデム等
ダイヤルアップ
Dial-Up Profile+RAS アプリ
Bluetooth アクセスポイント
(PAN Profile 対応)
LAN 接続
PAN Profile+TCP/IP アプリ
Bluetooth プリンタ
プリンタへの印字
Serial Profile+印字用アプリ
Bluetooth 対応 PC + Active Sync
ホスト PC との接続
Serial Profile+ActiveSync
DT-10 本体間、Bluetooth 対応 PDA、
Bluetooth 対応 PC、DT-5100、870、9700 等
Bluetooth 機器間の
ファイル転送
OBEX Object Push
File Transfer
※本機推奨の Bluetooth 通信機器以外との通信動作は保証いたしません。
※通信速度は相手機器および本体の通信速度によって決定され、アプリケーションによる転送速度の設定はできません。
注意!Bluetooth COM ポートの同時使用について
複数の BluetoothCOM ポート(COM6、COM7 および BTP1)を同時にオープンして使用することはできません。
2.2 セキュリティ
DT-10 では、Bluetooth 規格に定められているセキュリティ機能をサポートします。
Bluetooth のセキュリティは認証と暗号化に分けられ、その実現には PassKey(PIN コードとも呼ばれる)が使用さ
れます。
PassKey は Bluetooth 機器との接続や信頼関係(ボンディング)を形成するときに使用する、共通の認証キーです。
最大で 16 文字(ASCII コード)まで使用可能ですが、相手の Bluetooth 機器の仕様によっては、桁数・使用可能文字
に制限のある場合があります。また PassKey の入力は、PassKey 入力要求が発生してから 30 秒以内に行う必要があり
ます。
なお、事前に接続する Bluetooth 機器と「デバイスの信頼」を実行すると、以降は PassKey の入力が不要になります。
ただし、相手の Bluetooth 機器も信頼関係を記憶している必要があります。
暗号化は、PassKey交換後に生成されるリンクキーと 128 ビットの乱数から生成した暗号キーを使用して行われます。
ただし、相手の Bluetooth 機器も暗号化をサポートしている必要があります。暗号化を有効にした場合、Bluetooth 接
続時に PassKey の交換が必要です。