User manual - Bluetooth機能解説書ver.1.00(2005年3月9日)

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2.5 無線 LAN 同時使用に
Bluetooth と無線 LAN は同一の周波数帯域を使用するため、原則として同時使用はできません。
ただし、以下の点に留意することにより、各通信デバイスの電源を OFF しない場合でも電波干渉の影響を小さく
する事が可能です。この場合でも、電波環境により通信リンクが切断されてしまう可能性があるため、アプリケーシ
ョンから再度通信リンクを張るリトライ処理を行うようにして下さい。リトライ処理は、無線 LAN Bluetooth
干渉だけでなく、ISM バンドを利用する電子レンジ等の他の機器との干渉時にも必要なので、必ず実装して下さい。
2.5.1 相手 BT 機器が AFH をサポートしている場合(AFH 機能を使用)
・サイト設計時に Bluetooth が使用する周波数帯域と無線 LAN 周波数帯域を明確に分離してください。
AFH を自動設定で使用した場合、AFH 機能の特性上、無線 LAN が使用する周波数帯域に影響を与えます。Bluetooth
接続ツールを使用して、Bluetooth が避けるべき周波数帯域(無線 LAN が使用する周波数帯域)を指定してくださ
い。
通信先の Bluetooth 機器が AFH 機能をサポートしていることを確認してください。また、Bluetooth 接続は DT-10
側から通信先の Bluetooth 機器に対して行ってください。AFH 機能が動作しなくなる可能性があります。
Bluetooth で使用可能な周波数帯域が制限されることにより、Bluetooth 機器同士の相互干渉や他の機器からの電波
の影響を受けやすくなりますBluetooth 通信の性能を重視する場合は、Bluetooth が使用する周波数帯域をなるべ
く広く取ってください(無線 LAN 通信とのトレードオフになります)。
2.5.2 相手 BT 機器が AFH をサポートしていない場合(BT と無線 LAN の排他使用)
Bluetooth 接続を行う前に、無線 LAN 通信が終了していることを確認してください。無線 LAN 通信中に Bluetooth
接続を行うと、Bluetooth 接続時の電波が無線 LAN 通信に著しく影響を及ぼすことがあります。無線 LAN からの
データ取得後、Bluetooth 機器との接続を行って Bluetooth 通信を行うような運用をすれば、電波干渉により通信
エラーとなる確率を下げる事ができます。
・無線 LAN 通信を開始する前に、Bluetooth 信が終了して Bluetooth 接続が切断されていることを確認してくだ
さい。
・別端末で無線 LAN または Bluetooth 利用時に通信が失敗した場合、できるだけ別端末と離れて再度通信を行って
ください。
・無線 LAN 通信を行う場合、可能な限り無線 LAN アクセスポイントの近くで利用してください。Bluetooth 機器は
基本的にユーザの近くにあると想定されるため、干渉の影響は主に無線 LAN 側に発生すると思われます。アクセ
スポイントから離れると Bluetooth からの干渉の影響が増加するため、無線 LAN 通信が失敗した場合、できるだ
け無線 LAN アクセスポイントに近付き再度通信を行ってください。
※上記いずれの方法においても、導入前にサイト設計システム設計を十分に行った上で、無線 LAN の同時使用の
動作確認を行ってください。