User manual - C++Bluetoothライブラリマニュアルver.1.00(2005年3月9日)
DT-10 ライブラリマニュアル
CASIO Bluetooth
Library
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2-5-1.Bluetooth の通信動作モードについて
Bluetooth 機器間で通信を行う場合、Bluetooth 通信機器はピコネットと呼ばれるワイヤレスネットワークを構
成し、その中で各 Bluetooth 機器はマスタまたはスレーブのいずれかのモードで動作します。
・通信先の Bluetooth 機器が Bluetooth モデム・携帯電話・アクセスポイント・プリンタ等の場合
HT本体をマスタモード、他の通信機器をスレーブモードで使用します
・通信先の Bluetooth 機器が PC・他のHTの場合
一方の Bluetooth 機器をマスタモード、もう一方をスレーブモードで使用します
2-5-2.HT本体をマスタモードにして通信する場合
HT本体をマスタモードにして通信する場合の概要を示します。具体的な通信方法については、4-8 を参照して
ください。
(1) 通信する Bluetooth 機器のデバイス情報の登録
・Bluetooth 機器の Inquiry(問い合わせ)を実行
・Inquiry で発見された Bluetooth 機器の情報を取得
・取得した Bluetooth 機器情報をレジストリに登録
・必要に応じて、デフォルトで通信する Bluetooth 機器を設定
(2) 通信する Bluetooth 機器の選択および通信の実行
・レジストリから Bluetooth 機器情報を取得
・通信する Bluetooth 機器を選択
デフォルトに指定した Bluetooth 機器と通信する場合、上記操作は不要
・選択した Bluetooth 機器との接続および通信を実行
2-5-3. HT 本体をスレーブモードにして通信する場合
HT 本体をスレーブモードにして通信する場合の概要を示します。具体的な通信方法については、4-8 を参照し
てください。
(1) HT のデバイス情報の登録
・通信先の Bluetooth 機器で、HT の Inquiry(問い合わせ)を実行
・HT の Bluetooth デバイス情報を通信先の Bluetooth 機器に登録
(2) Bluetooth 通信の実行
・通信先の Bluetooth 機器で、通信する Bluetooth 機器として HT を指定
・通信先の Bluetooth 機器で、HT との接続を実行
・通信先の Bluetooth 機器との通信を実行