User manual - MIDIインプリメンテーション
第 I 部
MIDI メッセージ概要
1 MIDI 機器としての本機の構成
本機を MIDI 機器として考えた場合、以下に示すように、システム・セクション、パフォーマンス・コント
ローラー・セクション、サウンド・ジェネレーター・セクションからなる機器として捉えることができます。
各セクションは、その機能に応じた MIDI メッセージを送受信します。
1.1 システム・セクション
システム・セクションは楽器の状態やユーザー・データを管理する部分です。各種ユーザー・データは、バ
ルク・ダンプと呼ばれる通信方式により、本機とパーソナル・コンピューターの間で双方向に転送することが
できます。
1.2 パフォーマンス・コントローラー・セクション
パフォーマンス・コントローラー・セクションは、鍵盤演奏、コントローラーの操作、あるいは自動伴奏な
どによって演奏メッセージを発生する部分です。基本的に、ここで発生した演奏メッセージはサウンド・ジェ
ネレーター・セクションに伝えられるとともに、外部にも送信されます。送信されるチャンネル・メッセージ
のチャンネル・ナンバーは、本機の楽器パート番号に従います。
■MIDI 出力される演奏情報 本機で、MIDI 信号として出力される演奏情報と、出力されない演奏情報は下
記のようになります。
• 出力される演奏
– 演奏者による鍵盤演奏やコントローラー操作
– 自動伴奏機能による演奏
– ソング再生
• 出力されない演奏
– デモ曲
– カード曲再生
1.3 サウンド・ジェネレーター・セクション
サウンド・ジェネレーター・セクションは、主に演奏情報や音源設定情報を受信して動作する部分です。
チャンネルに依存しない共通部と、チャンネル毎に独立した楽器パート部から構成されます。
1.3.1 サウンド・ジェネレーター共通部
共通部は、システム・エフェクトやマスター・コントロールなどから構成されます。これらは本機ミキサー
機能や一般的なユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・メッセージ、本機固有のシステム・エクスク
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