User manual - MIDIインプリメンテーション
第 IV 部
本機固有の System Exclusive Message
20 フォーマット
ここでは、本機固有の System Exclusive Message のフォーマットについて説明しています。実際にどのよ
うなデータが転送できるかは後述の「V Parameter List」および「VI Parameter Set List」を参照して下さい。
20.1 メッセージの分類
基本的に、本機固有のシステム・エクスクルーシブ・メッセージの通信に対応する動作は、パラメーター・
データの転送です。
外部機器から、このパラメーター転送のメッセージを使用することで以下の操作が可能となります。
• 本機の個々のパラメーターの値を変更する
• 本機の所定のパラメーターのセットの内容をまとめて変更する
• 本機の個々のパラメーターの値を読み込む
• 本機の所定のパラメーターのセットの内容をまとめて読み込む
また、パラメーターは機器の設定値として使用されるだけでなく、本機が受信した時にコマンドとして動作
するものや、本機から機器の状態を送信するためのものもあります。
転送対象となるパラメーターのカテゴリーを分類すると下記のようになります。
機能セクション パラメーター・カテゴリ 詳細
System System 機器に対するコマンド、機器の状態
All ユーザー・データ全体
Performance Controller Scale Memory User Scale Memory
Sequence Song Sequencer
Registration Registration
Rhythm User Rhythm
Sound Generator Patch 音源共通設定 (システム・エフェクト、マスター設
定等) 楽器パート設定 (音色選択、ミキサー・チャン
ネル設定、チューニング等)
Tone 音色設定、Drawbar Organ 設定、モジュレーショ
ン設定
DSP DSP パラメーター設定
20.2 基本メッセージ構造
本機固有の System Exclusive メッセージの動作を大きく分類すると、パラメーターを単体で送受信を行
うための「Individual Parameter Transfer」とパラメーター・セットの送受信を一括で行うための「Bulk
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