User manual - File 3

u 279 u
複利計算 19-3
●表面金利と実効金利の変換
積立預金や分割払いなどで、年間の支払い回数(P/Y)と複利回数(C/Y)が異なる場
合(たとえば月々払いと半年複利)、表面金利(ユーザーが入力する値、I %)を実効金
利(I%')に変換します。積立預金や分割払いでは、このような変換が必要です。
I%' =
I%
(1+ ) –1
[C / Y ]
[P / Y ]
100 × [C / Y ]
{ }
×100
P/Y : 年間の支払い回数
C/Y : 年間の複利回数
n、PV、PMT、FVを計算するとき
このように表面金利を実効金利に変換した後、
i = I%'÷100
を計算して、その後の計算に使います。
I%を計算するとき
I%を求めた後、次の式を使ってI%'を計算します。
I
%' =
I%
(1+ ) –1
[P / Y ]
[C / Y ]
100
{ }
×[C / Y ]×100
P/Y : 年間の支払い回数
C/Y : 年間の複利回数
そして、このI%'を答えとして返します。
初期画面1で2(CMPD)を押すと、次のような複利変数入力画面になります。
n .................. 複利の期間の数
I% ................ 年利
PV .............. 現在の値(分割払いでは借入額、預金では元金)
PMT ........... 定期的な等額入出金額(分割払いでは支払い額、預金では預入額)
FV .............. 最終回の入出金額または元利合計
P/Y ............. 年間の支払い回数
C/Y ............. 年間の複利回数
<値の入力>
期間(n )は正の値で入力します。現在の値(PV)と将来の値(FV)は、一方を正の
値、もう一方を負の値で入力します。
<精度>
本機は、ニュートン法を使って金利を計算します。そのため、計算結果は近似値で
あり、計算条件によって計算精度が変動する可能性があります。
本機で金利計算を行なったあとは、算出結果をもとにした検算を行ない、誤差が
発生していないか、または実用上許容できる範囲にあるか確認してください。
GY-355/357/359Ch19.Jk0928n 04.11.18, 14:07279