User manual - File 1
u 23 u
計算を始める前に
1-1
スタック数
本機には、優先順位の低い計算数値や計算命令(関数など)を一時的に記憶するため
のスタックメモリーと呼ばれるメモリーがあります。
数値用スタックは10段、命令用スタックは26段まであります。このスタック数を超え
るような複雑な計算式を実行すると、エラーとなります。
また、プログラムのサブルーチンを実行した結果、プログラムのサブルーチンスタッ
ク10段を超えると、エラーとなります。
例
スタックの数え方
※先述のとおり、計算は優先順位順に実行され、スタックから消えていきます。
※複素数の記憶には、数値用スタックを2段使います。
※2バイト必要とする機能の記憶には、命令用スタックを2段使います。
入出力桁数と演算範囲
本機により入出力できる範囲(入出力範囲)は、仮数部10桁、指数部2桁です。ただし、
内部では仮数部15桁、指数部2桁で計算を行なっています。
例
3×1 0
5
÷7−42857=
AdEf/hw
dEf/h-ecifhw
桁オーバーとエラーについて
計算機が計算範囲を超えて使用されたり、誤った入力を行なうと、表示窓に“⃝⃝
ERROR”とエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージが表示されるのは、以下のようなときです。
(1)
計算途中や答え、またはメモリー内の数値が±9.999999999×10
99
を超えたとき。
(2) 関数計算において、被演算数の範囲を超えて計算しようとしたとき。
(3) 統計計算において、適切でない操作が行なわれたとき。
例
n=0で1VARを求めようとしたとき。
123
45
1
2
3 4 5
6 7
2 × ( ( 3 + 4 × ( 5 + 4 )÷3)÷5)+8=
数値用スタック 命令用スタック
1
2
3
4
5
⋮
⋮
2
3
4
5
4
×
(
(
+
×
(
+
1
2
3
4
5
6
7
P.24
P.377
GY-355/357/359Ch01.J-k1026n 04.11.18, 13:5123