User manual - AP-460MIDIインプリメンテーション
第 IV 部
本機固有の System Exclusive Message
15 フォーマット
ここでは、本機固有の System Exclusive Message のフォーマットについて説明しています。
実際にどのようなデータが転送できるかは後述の「V Parameter List」を参照して下さい。
15.1 メッセージの分類
基本的に、本機固有のシステム・エクスクルーシブ・メッセージの通信に対応する動作は、パラメータ・
データの転送です。
外部機器から、このパラメータ転送のメッセージを使用することで以下の操作が可能となります。
• 本機の個々のパラメータの値を変更する
• 本機の個々のパラメータの値を読み込む
また、パラメータは機器の設定値として使用されるだけでなく、本機が受信した時にコマンドとして動作す
るものや、本機から機器の状態を送信するためのものもあります。
転送対象となるパラメータのカテゴリーを分類すると下記のようになります。
機能セクション パラメータカテゴリ 詳細
System System コマンド、機器の状態
Setup 機器の基本設定
Sound Generator Patch 音源共通設定 (システムエフェクト、マスター設定等)
音源パート設定 (Tone 選択、ミキシング、チューニング等)
Tone 音色パラメータ、DSP 設定
Music Player Music Library ユーザーソングデータ
15.2 基本メッセージ構造
本機固有の System Exclusive メッセージはパラメータを単体で送受信を行うための「Individual Parameter
Transfer」という方法を使用しており、動作に応じていくつかの種類のメッセージが用意されています。
そのメッセージの種類を示すのが SysEx メッセージの中の「Action」と呼ばれるフィールドの値です。body
と呼ばれる部分は、この act の値によってフォーマットが異なります。
以下の表は本機固有の System Exclusive メッセージの各 action のフォーマットを示したものです。表の左
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