Operation Guide 2272 MA0801-F 本機の使用例 <登山に使用するとき> 本機は内蔵されたセンサーにより、方位・高度・気圧・温度をそれぞれ計測しますので、登山やハイキングなどに使用すると便利です。 .登山前 .登山を始めてから 気圧の変化から今後のお天気の傾向がわかります。 ➔「気圧・温度計測」参照 ●高度の変化を見て、どのくら い登ったかがわかります。 ➔「高度計測」参照 ●方位計測で、現在どの方位を 向いているのかがわかります。 ➔「方位計測」参照 ●登山中の気温を計測すること ができます。 ➔「気圧・温度計測」参照 気圧傾向表示 高度グラフ表示 方位の角度 方位 気圧 高度 温度 温度 <気圧・温度計測モード> <高度計測モード> <方位計測モード> <気圧・温度計測モード> .登山後、家に戻ってから 登山中にメモリーした高度を見直し、次回の登山計 画などを立てることができます。 ➔「メモリーしたデータを見る」参照 操作のしくみと表示の見方 ●Dボタンを押すごとに、以下の順にモードが切り替わり ます。 ●操作がわからなくなったときは、ど
Operation Guide 2272 ●文字板を発光させる 表示照明用 EL バックライトについて 1 本機の表示部には EL パネル(エレクトロルミネッセンスパネル)が内蔵されており、暗いときに表示を明るくして見る ことができます。また、時計を傾けると文字板が発光するオートライト機能もあります。 ■ ボタンを押して発光させる ∼手動発光∼ 〈オートライトご使用時の注意〉 ● オートライトが作動するのは、 “ 2 時計を腕にはめ、 水平にします 水平状態から、 表示が見え るように約40°傾けます ■ 時計を傾けて発光させる ∼オートライト機能∼ 40° 以上 リコールモード以外の各モードのとき、 L ボタンを押します ➟ L ボタンを押すと、約 1.5 秒間文字板が発光します。 ※オートライト OFF のときも L ボタンを押すと発光しま す。 オートライトは、ボタンを押さなくても文字板が発光 する便利な機能です。暗い場所で、時刻やストップウ オッチの計測値などを見るときに大変便利です。 オートライト機能では、どのモードのときでも、時計 を傾けるだけで文字板が約 1.
Operation Guide 2272 ●乗り物の中、または室内(特に鉄筋コンクリート造り) ➟ この場合は、正確な計測はできません。 (3)保管場所について ■ 方位補正のしかた 本機を磁石などの強い磁気を帯びたものに近づけないでく ださい。 本機で計測した方位が正しくないと思われるときは、以下の 2 種類の方法で方位補正をすることができます。 2 北方位補正 1 2 点補正 永久磁石 (磁気ネックレス、バッグの止め金など) 自動車 家庭電化製品 (テレビ、スピーカーなど) 船・飛行機 <本機が磁気を帯びた場合は> 電車 室内(鉄筋が磁化している場合) ※自動車など方向が自由に変えられる乗り物については、 「2点補正」することによりある程度方位を知ることがで きます。 ( 「2 点補正」については「方位補正のしかた」 、自動車 内での使い方については「自動車内での使用につい て」を参照してください。 本機そのものが磁気を帯びたとき ( “着磁” または “帯磁” と呼 びます)は、方位計測の精度に影響を及ぼす恐れがありま す。 このようなときは、 「2点補正」 (「方位補正
Operation Guide 2272 ★目標が見えるとき ■ 方位計測機能の応用 ● 現在位置を知る ● 目標(目的地)に向かって進む 2つのはっきりとわかっている目標物を対象にして方位計 測を行なえば、地図上のそれらの線の交点が現在位置とな ります。 ★目標が見えないとき (1)2 つの目標を定めて方位計測を行ない、記録します。 B 以後、目標物が見えなくなったときは、方位を計測し、目標方向を確認 しながら進みます。 目標 (1)地図を見て、目標の方位を 調べます。 例:目標の方位が北東 (NE) のとき 東 ※時計文字板に印刷されている数値は、 計測を行なったときの12時位置の方位と磁北と の角度を示します。 方位を計測すると、そのときの方位の角度に合わせて、磁北マーク( )および他の方 位(東 / 西 / 南)マークがそれぞれ点灯します。 現在位置 (2)記録内容を見ながら地図上で作図して、現在位置を確認 します。 N B この表示では、目標方向は 北東(NE)です。 A E W (2)本機で計測を行ない、回転ベゼルの北( )と磁北マー ク( )を合わせます。 その
Operation Guide 2272 ■おかしいと思ったときは 本機は針式のコンパスと同様に、磁気の不安定な場所や磁気の方向がずれている場所では、正確な計測はできません。 また、使い方を間違えると正確な計測ができないため、計測結果がおかしいと思ったときは、以下の内容を確認してくだ さい。 ●方位表示が実際の方向とずれる ●同一場所なのに、方位表示が計測するたびに変わる 原因その 1 : 2 点補正がされていない。 対処 : 電池交換後はもちろん、こまめに2点補正を 行なってください。 原因その 1 : 北と北北西のように、方位の変わり目であ る。 対処 : 本機は16方位を表示するようになっていま すが、変わり目の場合は計測状態により、ど ちらかを表示します。 ※なお、同じ方位表示のときでも、若干の向 きの違いにより、磁北マークの位置や方位 の数値が異なることがあります。 原因その 2 : 近くに強い磁気を発生する物体(もの)があ る。 対処 : 以下のようなものの近くでは計測できませ んので、離れて計測を行なってください。 電気製品、大きな橋、鉄柱などの鉄で できた物体、電車の架線、電車や船な
Operation Guide 2272 ■ 気圧調整のしかた ■ 温度調整のしかた 本機は、工場出荷時に大気圧に近い値を表示するように調整してありますので、本来気圧の調整を行なう必要はありませ ん。正確な気圧計があって、その気圧に対して本機の表示が大きくずれている場合にのみ以下の操作にしたがい気圧を調 整してください。この気圧調整を誤って使用しますと、気圧計測が正しく行なえなくなりますので、ご注意ください。 本機の温度計は、工場出荷時に調整してありますので、本来温度の調整を行なう必要はありません。正確な温度計があっ て、その温度に対して本機の表示が大きくずれている場合にのみ以下の操作にしたがい温度を調整してください。この温 度調整を誤って使用しますと、温度計測が正しく行なえなくなりますのでご注意ください (1)気圧・温度計測モードのとき、 (1)気圧・温度計測モードのとき、 (3)気圧値のセットは、 気圧 (−) A ボタンを約1秒間押し ます E または B ボタンを押 します ➟“OFF”(または温度)が点滅 します。 ※ なお、気圧が表示される まで約 4 ∼ 5 秒かかりま
Operation Guide 2272 ■ 高度計測のしかた 高度計測 高度計測機能は、内蔵の圧力センサーで検出した変化量を国際民間航空機関(ICAO)が定めている国際標準大気(ISA) と照合し、高度に換算して表示するものです(相対高度計)。また、任意の高度を検知すると 5 秒間電子音が鳴る高度ア ラーム機能もあります。 時刻モードから高度計測モードに切り替えると、約 5 秒後にそのときの高度を計測して表示します。 はじめの約 3 分間は約 5 秒ごとに計測し、その後は 2 分ごとに計測します。 ●表示の見方 高度グラフ表示 残りメモリー数 <ご注意> 高度を計測する場合は、時計を素肌に直接つけるなどして、なるべく時計自体の温度を一定にし、温度変化の影響を 受けないようにして行なってください。 ※大気の温度変化および標高差による温度変化の影響を受けると多少の誤差がでることがあります。 高度 約1秒後 ■ 高度計測は何に使う? 現在時刻 その 3…ビルの高さを測る 高層ビル付近の地上で“0m”に 合わせてからビルに登ると、そ の高さがわかります。 ※ビルの中では加圧調整や気温 調整により
Operation Guide 2272 ■ メモリーしたデータを見る ●メモリーのしかた <マニュアルメモリーの場合> <オートメモリーの場合> (1)メモリー開始 AUTO E ボタンを約1秒間押し ます メモリーする MANUAL Eボタンを約1秒間押し ます 高度計測モードでメモリーしたデータはリコールモードで見ることができます。 リコールモードで E ボタンまたは B ボタンを押すごとにメモリーされた順に表示されます。 ※E・B ボタンとも押し続けると早送りができます。 ➟ 確認音が鳴り、そのと ➟ 確認音が鳴り、そのときの 計測月日 高度グラフ表示 <最低高度表示> <最高高度表示> モードマーク オートメモリー終了 約1秒後 きの高度をメモリーし ます。 高度をメモリーします。 ※オ ー ト メ モ リ ー 中 は “AUTO”が点滅します。 計測時刻 高度 (2)メモリー終了 E ボタンを約1秒間押し ます ➟ 確認音が鳴り、そのときの高度を最終データとしてメ モリーします。 ※ オートメモリー中に他のモードに切り替えても、メモ リーは続けて行なわれ
Operation Guide 2272 ★高度アラームの ON/OFF 切り替え 目標高度が点滅しているとき、 ■ 高度ミニ知識 高度アラームONマーク ●高度と気圧・気温の関係 一般的に海面より高度が高くなるほど気圧は低くなり、気 温は下がります。したがって、気圧がわかれば高度をある 程度知ることができます。 C ボタンを押します ➟C ボタンを押すごとに、 “ ”マークが点灯/不点 灯をくりかえします。高度 アラームを ON にすると きは、“ ”マークを点灯 させます。 ※ 基準高度のセットのとき にC ボタンを押しても、 高度アラームの ON/OFF が切り替わります。 本機では国際民間航空機関(ICAO)が定めている国際標準 大気(ISA)の高度と気圧の関係を使って高度を推定する 方法を採用しており、相対高度を表示します。 高度 気圧 4,000m 温度 616hPa 100m毎に約8hPa −11℃ 3,500m (4)目標高度のセット後、 3,000m 701hPa 100m毎に約9hPa −4.
Operation Guide 2272 ■ 圧力センサーエラーが起きたとき 異常計測防止機能 ➟ 圧力センサーが故障のときは、“ERR”が点滅します。 センサーの故障および接触不良、また、計測に悪影響を与える条件下(電池の消耗、− 10℃以下の低温下での使用などに よる電池電圧の低下状態)での使用により正常な計測が行なえなくなった場合には、自動的に計測を停止し、下記の表示 を行ないます。 <気圧計測時> <高度計測時> ■ 異常磁気を検出したとき ➟ 異常磁気を検出すると、方位表示が“−−−”となり点 滅します。 方位の角度表示は“−−−°”となります。 地磁気が正しく検出できなかっ たことを示します。 方位表示(点滅) ● 計測場所のご注意 本機は一般のコンパスと同様に、磁石や電気器具、鉄製品 等の磁気を発生するものにより影響を受けます。特に、下 記の場所での計測ではご注意ください。 • 金属(鉄、ニッケルなど)のそば • 永久磁石のそば • 高圧線のそば、 • 家庭電化製品(冷蔵庫、洗濯機、テレビ、スピーカー など)のそば • 自動車や船舶等の乗り物の中 このような場合は、本機の近く
Operation Guide 2272 アラーム・時報の使い方 操作のしくみにしたがってD D ボタンを押し、アラーム モードにします。 アラームは1分単位でセットでき、セットした時刻になると 20 秒間電子音で知らせるアラームが 5 つあります。この 5 つのアラームはそれぞれ任意にセットすることができます。また、毎正時(00 分のとき)に電子音で時報を鳴らすことも できます。 ■ アラームのセットのしかた (1)アラーム番号を選ぶ <アラームモード> E または B ボタンを押 します アラーム番号 (−) E または B ボタンを押 します 滅し、同時にアラームON マーク( )が点灯しま す。 ➟ E ボタンを押すごとに点 滅箇所の数字が 1 つずつ 進み、B ボタンを押すご とに 1 つずつ戻りますの で、セットしたい数字を表 示させます。 ※ それぞれ押し続けると早 送りします。 ●アラームを鳴らすには (+) C ボタンを押します アラーム5 アラーム4 ● 鳴っている電子音を止めるには いずれかのボタンを押します。 <アラーム1表示> アラームONマーク