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GPS(グローバル・ポジショニング・システム)
GPS について
GPSとは、米国国防総省が開発、運用している全世界測位システムのことで、
地上約 21,000km の宇宙空間に浮かぶ NAVSTAR(GPS 衛星)から地上に
発信される電波を、同時に 3 つ以上受信し、衛星と本機までの距離と、衛星の
軌道をもとに、三角測量の原理で本機の現在位置を割り出します。
1つの衛星からは、GPS 測位に必要な時刻と 1 秒パルス(UTC:世界時)
その衛星の軌道情報(エフェメリスデータ)、他の全衛星の軌道情報(アルマ
ナックデータ)などが、常に発信されています。
衛星から受信したデータを本機内で解析し、現在位置の表示などに使用しています。
GPS衛星は、米国の追跡管理センターによって信号をコントロールされてい
るため、意図的に精度が落ちたり、電波が止まってしまうことがあります。
●アルマナックデータ:衛星を捕捉するためのデータ
●エフェメリスデータ:測位計算をするためのデータ
一度測位が成功すると、そのとき測位に使用した衛星のエフェメリスデータが有効となります。
エフェメリスデータは測位をしないでいると、時間の経過とともに無効となってしまいます。
アルマナックデータ、エフェメリスデータとも有効なときに測位を開始することを「ウォー
ムスタート」エフェメリスデータが無効でアルマナックデータのみ有効のときに測位を開
始することを「コールドスタート」といいます。
本機はあらかじめアルマナックデータを入れておりますが、アルマナックデータが無効にな
ると測位をするときに自動的に実衛星からアルマナックデータの収集を行ないます。
そのとき画面に“RECEIVING SATELLITE DATA”と表示されますので、この表示が消
えるまで上空のひらけた場所に置いてください。
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)
NGPS 測位について
GPS測位中はGPSマークが点滅し、測位が完了する
と点灯に変わります。
測位中はアンテナを真上
に向けておいてください。
測位には多少時間がかかることがあります。
位にはクイック計測モード、1回計測モード、連続計測モード、自動計
測モードの4種類があります。(44ページ参照)
NGPS 衛星からの電波受信について
GPSは人工衛星からの電波を利用しているため、いくつかの制限があります。
以下のような場所では、電波がさえぎられて受信できない場合があります。
●建物の中や地下街 ●高層ビルの群集地帯 ●自動車内
密集した樹木の間など
●高圧線の近く ●袖にかくれる
GPSマーク
アンテナ
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USER'S GUIDE 1841

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