User’s Manual
Table Of Contents
3-4
第3章:UEFI BIOSとRAID
第3章
3.4 RAID構成
本製品は以下のRAIDレベルに対応しています。
RAID定義
Volume(JBOD):
複数のストレージドライブを1つの大きな仮想ドライブとして扱います。RAID 0(ストライピング)
のような読み込み/書き込み速度は高速化されません。1台のストレージドライブに障害が発生
した場合、仮想ドライブはアクセス不可能になります。容量の異なるストレージドライブでも構築
することができます。
RAIDABLE(RAID Readyとも呼ばれる):
1台のストレージドライブがシステムドライブとして使用されている場合でも、OSの再インストー
ルすることなくシームレスに非RAID構成からRAID構成へ移行することができます。
RAIDABLEを構築するには、システムが要件を満たしている必要があります。
RAID 0(ストライピング):
2台以上のストレージドライブを1つの仮想ドライブとして扱い、ブロック単位に分割したデータ
を複数のストレージドライブに分散して格納します。複数のストレージドライブに並行してアク
セスすることで、読み込み/書き込み速度を高速化します。ただし、RAID 0 には冗長性がないた
め、1台のストレージドライブに障害が発生した場合、仮想ドライブはアクセス不可能になりすべ
てのデータが失われます。RAID 0 を構築するには、同容量、同性能の2台以上のストレージドラ
イブが必要です。使用できる容量は、仮想ドライブの構築に使用しているストレージドライブ容
量の合計です。
RAID 1(ミラーリング):
2台のストレージドライブに冗長化してデータを保存します。同じデータを2つのディスクに書
き込むことで、片方のディスクに障害が発生した場合でも、データが失われることはありませ
ん。RAID 1 を構築するには、同容量、同性能の2台のストレージドライブが必要です。使用できる
容量は、仮想ドライブの構築に使用しているストレージドライブ1台分の容量です。
RAID 10(ミラーリング+ストライピング):
RAID 0 とRAID 1 を組み合わせた方式で、優れた高速性と耐障害性の両方を実現することがで
きます。RAID 10 を構築するには、同容量、同性能の4台以上のストレージドライブが必要です。
使用できる容量は、仮想ドライブの構築に使用しているストレージドライブ容量の半分の容量
です。