User’s Manual
Table Of Contents
マザーボード ユーザーガイド
1-19
第1章
29. ReTryボタン
極度のオーバークロックや寒剤(液体窒素や液体ヘリウム)などを用いた極冷環境ではリ
セットボタンによるシステムの再起動や強制終了ができない場面に遭遇することがあり
ます。通常このような問題が生じた場合は電源ユニットの電源ケーブルを抜くなどして電
力供給を遮断しシステムを停止させなければなりません。ReTryボタンを押すことで、UEFI
BIOSの設定を保持したままシステムを強制的に再起動することができます。
RETRY_BUTTON
30. RSVDスイッチ
ASUS認定技術者が使用します。工場出荷時RSVDスイッチはDisabled(無効)に設定され
ています。通常の使用では設定を変更する必要はありません。
RSVD
製品を使用する際はRSVDスイッチがDisabled(無効)になっていることを確認してくださ
い。RSVDスイッチを Enabled(有効)のままで使用すると、システムが損傷する可能性があり
ます。
31. Safe Boot ボタン
Safe Boot ボタンを押すことで、UEFI BIOSをセーフモードで起動させることができます。一
時的に安全な設定をUEFI BIOSに適用してシステムを起動させることができ、CMOSクリア
などでUEFI BIOSの設定を初期化することなく起動失敗の原因となっている設定を調整す
ることが可能です。
SAFE_BOOT
32. Slow Mode スイッチ
Slow Mode スイッチは、寒剤(液体窒素や液体ヘリウム)などを用いた極冷環境でのベン
チマーク時に使用する機能です。プロセッサーによっては高い周波数で動作することので
きる温度範囲が非常に狭く、高い周波数で安定した動作を得るには緻密な温度管理が必
要です。このSlow Mode スイッチをEnabled(有効)にすることで、プロセッサーの動作倍
率を一時的に最低倍率まで下げて負荷を低減させることで、プロセッサーの発熱量を抑
え時間を掛けて調整することが可能になります。また、Slow Mode スイッチをDisabled(無
効)にすることによってCPUは設定された周波数に引き上げられます。Slow Mode スイッ
チを使用することによって、オーバークロック設定を行なった低温状態のシステムを起動
する際に周波数と温度の同期がより簡単に行え、システムクラッシュの確率を大幅に下げ
ることができます。
SLOW_MODE