System information
5-28
Chapter 5: ソフトウェア
RAID 構成がされているハードディスクドライブ からシステムをブートする場合は、
OS をインストール時にドライバを組み込む必要があります。サポートDVDからフロ
ッピーディスクに、RAIDドライバをコピーしてご利用ください。(詳細 5.5 「RAIDドラ
イバディスクを作成する」参照)
5.4 RAID
本マザーボードには RAID コントローラが2基 搭載されており、 Serial ATA haハードデ
ィスクドライブで RAID の構築が可能です。
•
Intel
®
ICH9RSouthbridgeRAID:ハイパフォーマンス SATA RAID コントローラを
搭載しており、6つの独立した Serial ATA チャンネルで RAID 0、RAID 1、RAID 10、
RAID 5 を構築することができます。
•
Marvell
®
88SE6145RAID:Marvell
®
88SE6145 コントローラにより、 Marvell® RAID
はソフトウェア RAID の利点を拡張。内部ハードディスクドライブだけではなく、外
部ハードディスクドライブ/ポートマルチプライヤ対応デバイスもサポートします。
5.4.1 RAIDの定義
RAID 0(データストライピング):
ハードディスクドライブに対しパラレル方式でデータを読み/書きします。それぞれのハー
ドディスクの役割はシングルドライブと同じですが、転送率はアレイに参加している台数
倍に上り、データへのアクセス速度を向上させます。 セットアップには、最低2台のハー
ドディスクドライブ (同じモデル、同容量)が必要です。
RAID 1(データミラーリング):
1台目のドライブから、2台目のドライブに、同じデータイメージをコピーし保存します。
ドライブが1台破損しても、 ディスクアレイマネジメントソフトウェアが、アプリケーショ
ンを正常なドライブに移動することによって、完全なコピーとして残ります。システム全体
のデータプロテクションとフォールト・トレランスを向上させます。セットアップには、最低
2台の新しいハードディスクドライブ、または、既存のドライブと新しいドライブが必要で
す。既存のドライブを使う場合、新しいドライブは既存のものと同じサイズかそれ以上で
ある必要があります。
RAID5:
3台以上のハードディスクドライブ間のデータと パリティ情報をストライピングします。
利点は、ハードディスクドライブ のパフォーマンスの向上、フォールト・トレランス、記憶
容量の増加です。データのやり取り、相関的なデータベースのアプリケーション、企業内の
リソース作成など、ビジネスにおけるシステムの構築に最適です。セットアップには最低3
台の同じハードディスクドライブが必要です。
RAID 10(RAID 0+1):
データストライピングとデータミラーリングをパリティ(冗長データ)なしで結合したもの
です。RAID 0とRAID1構成の全ての利点が得られます。セットアップには、最低4台のハー
ドディスクドライブが必要です。
Intel
®
Matrix Storage:
ICH9R チップでサポートする Intel® Matrix Storage テクノロジでは、RAID 0、RAID 1、
RAID 5、RAID 10* の構築が可能です。また、RAID セットを2つ組み合わせることで、より
高いパフォーマンスとフォールト・トレランス、より大きな容量を実現します(例:同一の
ハードディスクドライブ2台を使用して RAID 0 と RAID 1 が構築可能)。