User's Manual
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Chapter 4: ソフトウェア
Chapter 4
4.4 RAID設定
本製品はAMD FCHが制御するコネクターに接続したSATA記憶装置を使用して、RAIDアレイ
(0/1/5/10)またはJBODを構築することができます。
• SATA記憶装置を使用する場合はWindows® XP Service Pack 3以降のOSをご使用ください。ま
た、SATA RAID機能はWindows® XP Service Pack 3以降のOSでのみ使用可能です。
• Windows
®
XPの制限により、トータル容量が2TB以上のRAIDアレイを起動ディスクに設定す
ることはできません。トータル容量が2TB以上のRAIDアレイはデータディスクとしてご使用く
ださい。
• RAIDシステムに組み込まれた記憶装置にWindows
®
OSをインストールする場合、RAIDドライ
バーディスクを作成し、OSのインストール時にRAIDドライバーをインストールする必要があり
ます。詳細はセクション「4.5 RAIDドライバーディスクを作成する 」をご参照ください。
4.4.1 RAID定義
RAID 0 (データストライピング):
記憶装置に対しパラレル方式でデータを読み/書きします。それぞれの記憶装置の役割はシング
ルドライブと同じですが、転送率はアレイに参加している台数倍に上り、データへのアクセス速度
を向上させます。セットアップには、最低2台の記憶装置(同じモデル、同容量)が必要です。
RAID 1 (データミラーリング):
1台目のドライブから、2台目のドライブに、同じデータイメージをコピーし保存します。ドライブ
が1台破損しても、ディスクアレイマネジメントソフトウェアが、アプリケーションを正常なドライ
ブに 移 動 することによって、完全なコピーとして 残ります。システム 全 体 のデータプロテクションと
フォールト・トレランスを向上させます。セットアップには、最低2台の新しい記憶装置、または、
既存のドライブと新しいドライブが必要です。既存のドライブを使う場合、新しいドライブは既存
のものと同じサイズかそれ以上である必要があります。
RAID 5:
3台以上の記憶装置間のデータと パリティ情報をストライピングします。利点は、記憶装置のパ
フォーマンスの向上、フォールト・トレランス、記憶容量の増加です。データのやり取り、相関的な
デ ー タベースのア プ リケ ー ション、企 業 内 のリソース作 成 など、ビ ジ ネス に お けるシステム の 構 築
に 最 適 です。セットアップ には 最 低3台 の 同じ 記 憶 装 置 が 必 要 です。
RAID 10:
データストライピングとデータミラーリングをパリティ(冗長データ)なしで結合したもの。
RAID 0とRAID1構成のすべての利点が得られます。セットアップには、最低4台の記憶装置が必要
です。