User Guide
FAQ:よく寄せられる質問
B-9
分に対してOSが電源を切ったり入れたりすることが出来るようにすることが
決められました。この考え方はPnP(プラグ・アンド・プレイ)のためのレジ
スター・インタフェースと似たものです。
ACPIでは,電源状態の切り替え制御を行うためにモーメンタリー型のソフ
ト・パワースイッチを定めています。恐らくモーメンタリー型ソフト・パワー
スイッチを備えたATXフォームファクターが使われるようになるでしょう。デ
スクトップのユーザーにとってACPIの一番魅力的となるのは,ノートブック
からのアイデアである「OnNow 直ちに」の機能であろうと思われます。電源
を入れた後のブートアップから始まるあの長ったらしい時間を散々待たされ
ること無しに,さっさとWin95に入り,WORDなどの元の仕事の続きから速や
かに取り掛かれることになります。インテルのTXチップセットを用いたAX5T
はACPIをサポートしています。
Q: ATXのソフト パワー オン オフやモーメンタリー・スイッチとは?
A: ATX仕様にあるソフト・パワー・オンとは,メインの電源を落とした状態にあ
りながら,特別な回路にだけ待機用の電流を流しておくことで,電源を復帰さ
せるべき事象を自動的に待たせる機能を言います。たとえば赤外線,モデム,
あるいは声による復帰などがあります。今のところ一番単純な利用方法として
は,電源スイッチ回路用のスタンバイ電流をソフト・パワー制御ピンを通して
流しておき,電源スイッチで間接的にメイン電源をオン・オフ出来る機能で
す。ATXの電源仕様では,パワースイッチのタイプについては何も触れていま
せん。(パッチンと片方に切り替えるタイプの)トグル・スイッチでも,(押
している間だけその状態にあって,指を離すと元の状態に戻る)モーメンタリ
ー・スイッチでも構わないのであって,ACPI仕様では「電源状態(ステート)
を制御するのにはモーメンタリーを用いる事」と決めているだけである事にご
注意ください。AOpenのすべてのATXマザーボードは,このモーメンタリー・
スイッチをサポートしており,またモデルAX5T/AX58/AX6Lでは「Modem
wake-up」( modem Ring-On:モデムの呼び出し音によるオン)も備えています。.
ソフト・パワー・オフとは,ソフトウェアによってシステムのパワーを落とせ
る事を言い,Windows 95の「電源を切れる」機能を使えばお手元のマザーボー
ド に ソ フ ト ・ パ ワ ー ・ オ フ が 備 わ っ て い る か ど う か が わ か り ま す 。
AOpenのAX5T/AX58/AX6F/AX6Lはこれをサポートしています。
Q: AGP (Accelerated Graphic Port)とは何ですか?
A: AGPとは高性能な3Dグラフィック機能に目標を定めたPCIに似たバス・インタ
フェースで,メモリーの読み書き操作と単一マスター,単一スレーブ間の1対
1通信のみをサポートしています。AGPは66MHzクロックの立ち上がり,立ち
下がり両エッジをとらえて66MHz x 4byte x 2 = 528MB/sのデータ転送レートを