User Guide
FAQ:よく寄せられる質問
B-6
言うものもあります。それとSDRAM DIMMとを混同しないようご注意くださ
い。当社AOpenは1996年の第1四半期(1-3月)以来(AP5Vで), 2個のSDRAM
DIMMをオンボードでサポートして来た最初の企業であります。
Q: SDRAM DIMM は,FPM/EDOのSIMMと一緒に使うことは出来ます
か?
A: FPM/EDOが5Vで動作するのに対して,SDRAMの動作電圧は3.3Vです。現在の
マザーボードの設計では,DIMM用とSIMM用にはそれぞれ別の電源を用意し
ていますが,両者のデータ・バスは共通になっています。もしも SIMMとDIMM
を混ぜて搭載しても,システムはちゃんと動く筈です。ただし当面の間のみで
す。数ヶ月もしますとSDRAMの3.3Vデータ入力端子部は, 5VのFPM/EDOデ
ータ出力信号のために損傷を受けるでしょう。従って,DIMMとSIMMを混ぜ
て搭載することは全くお勧め出来ません。是非お避けください。但し例外があ
ります。もしも(TIやSamsung製品のように)5Vに耐えられる(5V tolerance)
仕様のSDRAMをお使いの場合であれば,3.3V動作電圧でも5Vの信号を受けら
れるので,混載は問題ありません。
製造メーカー モデル 推奨 CAS
Latency Time
5V 耐圧
Tolerance
Samsung KM416511220AT-G12 2 Yes
NEC D4S16162G5-A12-7JF 2 No
日立
HM5216805TT10 2 No
TI TMX626812DGE-12 2 Yes
TI TMS626812DGE-15 3 Yes
TI TMS626162DGE-15 3 Yes
TI TMS626162DGE-M67 3 Yes
Q: IDE (DMAモード)のバス・マスターとは何でしょうか?
A: これまでの伝統的なPIO (プログラマブルI/O)によるIDEでは,遅い機械系から
のレスポンスを待つなどの,すべてのIDEアクセス・イベントにCPUが関わり
合う必要がありました。このCPUの受け持つ負荷を軽減するためにバスマスタ
ーIDEと呼ばれる装置では,CPUを煩わせること無しにメモリーとの間のデー
タのやり取りを実行し,この結果IDE装置とメモリーの間でのデータ転送中に
CPUは解放されて他の処理を行うことが出来ます。バスマスターIDEモードの
サポートのためには,バスマスターIDEドライバーとバスマスターIDEハードデ
ィスク・ドライブが必要となります。IDE装置の接続の際に出てくるマスター
モード/スレーブモードの概念とは異なることに注意してください。詳しくは
2.3節「コネクタ」を参照してください。