User Guide
概要
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1.2 ハードディスクでの待機モード機能
ハードディスクでの待機モード機能(Suspend to Hard Drive)では,(システムの
ステータス、メモリー内容やスクリーン上の画像と言った)現在のジョブの状態
をハードディスクにセーブした後で、システムの電源を完全にオフにします。こ
の後で電源がオンに戻ると,Win95のあの長いブートアップの時間を待つことな
く、ほんの数秒の立ち上がり時間の後に、ディスクから元の状態を読み出して復
元し、直ちに仕事の続きから始められるのです。もしもシステムのメモリーが
16MBの場合には、このメモリーの内容を格納するためには,少なくとも16MBのハ
ードディスク上のスペースをこのために確保しておく必要があります。更にこの
機能実現のためには、VESA規格互換のPCI VGA (AOpen であればPV60/PT60)、
Sound Blaster互換のサウンド・カードと、APM (AOpen AW32 または MP32) をサ
ポートするサウンド・ドライバーが必要となります。最高のコンパチビリティー
を得るには、勿論当社AOpen の製品をお使いになることを推奨します。
Suspend to Hard Drive機能を使うには:
1. BIOSセットアップに入り、 Power Management à Suspend Mode Optionと進ん
で "Suspend to Drive" を選びます。
2. BIOSセットアップに入り、PNP/PCI Configuration à PnP OS Installedと進んで
"No"を選びます。これによりBIOSには、Suspend to Hard Drive機能のためのシ
ステム資源(リソース)アロケーションが出来るようになります。
3. システムをブートから始め、DOSのコマンド・プロンプトに入ります。
Windows 95 をお使いの場合には、システムが "Windows 95 Starting ..."の表示中
に"F8"キーを押して、コマンド・プロンプト("Command Prompt")のもとで
Win 95を走らせてください。システムがDOS コマンド・プロンプトで動作す
るように、選択肢からは"Command Prompt Mode"を選ぶわけです。
4. ユーティリティー: "ZVHDD" を使ってハードディスク中にこれ用のパーティ
ションを切ります。この中に、先に説明した内容が保存されることになりま
す。次のようにタイプします:
C:>ZVHDD /c /partition /M:mmm
ここに mmm は作成したいパーティションのスペース・サイズです。将来のメ
モリー拡張分も見込んだ余裕のあるスペースを確保することをお勧めします。
例えば,近い将来にメイン・メモリー64MBとビデオメモリー4MBを計画して
いるのであれば,少なくとも64+4=68MBの領域をリザーブすることをお勧め
します。