User Guide

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Multitrack View
の操作
エコーを和らげるには、各イメージでボリュームレベルを少しずつ小さくします。これは、波形を組み合わせたとき
に、ミックス内でのトラックの全体的なレベルが増加し、クリッピングが発生するような場合にも有効です。また、
イメージのパンエンベロープとボリュームエンベロープの両方を作成し、時間とともに変化するダイナミックディレイ
エフェクトを作成できます。
Convert to Unique Copy
このコマンドは、 選択した波形ブロックのコピーを作成します。マルチトラック環境
で波形ブロックをコピーする場合は、イメージの作成とは異なり、ディスク上に、元のファイルとサイズおよびディス
ク使用量が同じである別のオーディオファイルが作成されます。波形ブロックのコピーを作成すると、波形の各コピー
をそれぞれ個別に編集できる利点があります。例えば、イントロに配置したコピーにはリバーブを追加し、曲中に配置
した同じサウンドをドライにしたりできます。
イメージには、ディスク領域を消費しないという利点があり、状況によっては、元の波形を一度編集するだけで、 同じ
波形ブロックの使用箇所すべてに反映できるという利点もあります。例えば、イメージを使用した場合、
1
つのインス
タンスに
Flanger
エフェクトを追加することによって、
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個のインスタンスすべてに
Flanger
エフェクトを追加する
こともできます。
Multitrack View
内で波形ブロックにエフェクトを簡単に追加するには、波形ブロックをダブルクリックします。
これによって、
Edit View
ウィンドウに波形が表示されます。ここで、
File
Save As
を選択して、
Effect
」コマ
ンドを使用して変換できるファイルのコピーを作成します。処理された新しいファイルは、マルチトラック環境に配置
できます。
Multitrack View
で、ノンディストラクティブな方法で既存の波形に複数のエフェクトを追加するには:
1
Edit
Convert to Unique Copy
を選択するか、または
Edit View
の「
Save As
」コマンドを使用して新しい名前で
ファイルを保存して、波形のコピーを作成します。
2
元のファイルのコピーが作成されたら、必要な処理またはエフェクトをファイルに追加します。 ウェットとドライ
のバランスを設定できるエフェクトでは、
100
%ウェットまたは
100
%ウェットに近い値を設定して、 結果が主にエ
フェクトになるようにします。コピーした元の波形はドライ要素になります。
3
処理したコピーをマルチトラック環境に挿入し、元の波形に隣接した別のトラックに配置します。 これによって、
元のファイルとエフェクトを適用したファイルが同時に再生されます。
4
次に、エフェクトを適用した波形(および元の波形)のボリュームおよびパンエンベロープを変更して、 ウェット
/
ドライのインとアウトや、左右へのパンを実現できます。
ほかのエフェクトについてもこの操作を繰り返して、複数のエフェクトを個別に制御できます(
Flange
用、
Reverb
など)
Mute Block
このコマンドは、選択したブロックをミュートしたり、ミュートを解除したりします。 このコマンド
は、
Track Controls
領域の
Mute
ボタンをクリックしたときに実行されるトラックのミュートとは異なります。 トラッ
クのミュートでは、トラック内のすべての波形が無効になります。ミュートされたブロックは再生およびミックスダウ
ンで無視され、グレー表示されます。