User Guide

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章:
Adobe Audition
の主な概念
Adobe Audition
を最大限に活用するには、
Adobe Audition
の一般的な操作の概念に慣れておく必要があります。
こでは、いくつかの領域において、
Adobe Audition
の理解に役立つ情報を示します。
ディストラクティブ編集とノンディストラクティブ編集
ソフトウェアベースのオーディオシステムである
Adobe Audition
は、デジタル形式でオーディオを処理します。 つま
り、アナログの波形(「ハロー」と言ったときの音声など)はバイナリ表現に変換、すなわちサンプリングされます。
このサンプリングされた波形は、コンピュータのハードディスクドライブに波形として保存されます。
Adobe
Audition
で歌やオーディオを扱う場合には、波形が構成要素になります。これは、 ワードプロセッサで本を制作する
ときに、テキストファイルが構成要素になるのと同じです。
重要なポイントの
1
つは、オーディオプログラムが波形を処理するときの方法です。コンピュータベースのオーディオ
編集には、ディストラクティブ(破壊)編集とノンディストラクティブ(非破壊)編集の
2
つの種類があります。
ディストラクティブ編集では、編集(切り取り、貼り付け、リバーブの追加など)が波形に直接適用され、元のオー
ディオデータが変化します。
ノンディストラクティブ編集では、ディスク上のファイルは実際には変更されません。その代わりに、各「編集」は
ファイルに適用される指示として保存されます。例えば、ディストラクティブ編集では、オーディオのボリュームを
変更すると、波形の振幅が実際に変更されます。一方、ノンディストラクティブ編集では、ボリュームの変更は、
この時点で音を大きくする」ことをプログラムに指示するコマンドで構成されます。
Adobe Audition
では、ディストラクティブ編集とノンディストラクティブ編集の両方の方式を採用しています。 ただ
し、
Adobe Audition
では、「ディストラクティブ」編集の場合でも、ファイルを保存するまでは編集は波形に直接適
用されません。基本的に、
Adobe Audition
では「遅延ディストラクティブ編集」が使用されています。
Adobe Audition
で波形を開くと、一時フォルダにファイルのコピーが保存され、そのコピーが編集に使用されます。
元のファイルは、
File
メニューの「
Save
」を選択するなどして、変更内容の保存を選択するまで変更されません。変更
内容を保存すると、コピーに対して行った変更内容で、元のファイルが上書きされます。したがって、
Adobe Audition
のディストラクティブ編集では、編集を行うときに元の波形は直接影響を受けません。
Adobe Audition
Edit View
で行った切り取り、貼り付け、エフェクト(リバーブやリミットなど) の適用などの
編集は本質的にディストラクティブ編集であるため、ファイルを保存すると、これらの編集内容が波形自体に適用さ
れます。
Multitrack View
で行った切り取り、 分割、ボリューム変更などの編集は、ノンディストラクティブ編集です。
Multitrack View
でのリアルタイムエフェクトの使用もノンディストラクティブ編集です。