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3B MICROanatomy動脈と静脈
日本語
このモデルは前腕部に見られる中型の筋型動脈とそれに近接する2本の静脈、およびそれらを取り囲む脂肪
と筋を14倍大で示している。動脈と静脈の構造上の対比と静脈弁の基本的な機能(「弁機能」と「ポンプ機
能」)が表示されている。
左側の静脈と中央の動脈の前面上部は解剖された状態で再現されており、血管壁の多重構造(横断面と縦断
面)を見ることができる。血管壁の厚さは体の部位によって異なる。
静脈壁の構造(内部から外部)
内膜は内皮、結合組織の内皮下層、内弾性板から構成される。
中膜は平滑筋細胞と疎性結合組織から構成される。
外膜は疎性結合組織、平滑筋、脈管の血管から構成される。
動脈壁の構造(内部から外部)
内膜は内皮、結合組織の内皮下層、内弾性板から構成される。
中膜は動脈長軸を巻くように斜走する平滑筋細胞と結合組織から構成される。
外膜は外弾性板、弾性線維、結合組織、脈管の血管から構成される。
右側の静脈の前面部は解剖された状態で再現されており、モデルの背面には静脈弁の機能を示すレリーフが
付属している。左方のレリーフでは、二つある弁の一方は開に、他方は閉になっており、正常な弁の機能を
示している。右方のレリーフでは静脈全体が拡張しており、弁の機能不全(静脈瘤)を示している。
A 静脈
内膜
1 内皮
2 結合組織と基底膜の内皮下層
3 内弾性板
4 中膜
5 外膜と脈管の血管
6 静脈弁
B 動脈
内膜
7 内皮
8 結合組織と基底膜の内皮下層
9 内弾性板
10 中膜
外膜
11 外弾性板
12 結合組織と弾性線維層、脈管の血管
13 脂肪組織
14 筋肉
15 正常な静脈と弁の断面図
16 機能不全の静脈と弁の断面図(静脈瘤)